Heartfield

What’s so bad about feeling good?

リップヴァンウィンクルの花嫁—— 本当は幸せだらけの世界

2016年04月11日(月)

映画 /

Text by pushman

岩井俊二監督は大好きな映画監督の一人です。ほとんどの作品を観ていますし、何度も繰り返し観ている作品も多いです。しかし『リリイ・シュシュのすべて』があまりにも辛い物語だったという記憶に怯まされ、最近の作品は観ることができませんでした。『リップヴァンウィンクルの花嫁』も「リリイ・シュシュ」と同じような気配を感じ躊躇していたのですが、興味が勝って観にいくことができました。この物語も辛くなるシーンは多かったです。でも、それらを超える素敵な演出と、それに応える役者の演技のおかげで、これから何度も繰り返して観ることになりそうです。

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ヘイトフル・エイト

2016年03月31日(木)

映画 /

Text by pushman

もともと映画は好きでしたが、映画を観まくるようになったきっかけは『パルプ・フィクション』でした。「誰が出演しているのか」を基準に映画を観ていた僕に、映画監督という存在を強く意識させるようになった作品でもあります。自宅の小さなテレビで観ていたのですが、あそこまで物語にのめり込んだのは初めてで、物語が終わることを心底残念に思ったものです。すぐに監督の名前を確認し、デビュー作の『レザボア・ドッグス』を観て、完全にこの物語を創り出した監督、クエンティン・タランティーノのファンになりました。

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『ヘイトフル・エイト』メインヴィジュアル

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)—— 信じ抜けば生み出せる。

2015年09月20日(日)

映画 / /

Text by pushman

それほど強く観たいと思っていた作品ではなかったのでなんとなく劇場に足を運んだのですが、ここ数年で一番スクリーンに引き込まれた物語です。とはいえラストシーンでもやもやしたのも事実。誰かにこの物語の感想を聞かれたら、手放しで絶賛したあとにちょっとだけケチをつけ、それでもやっぱりこの物語は大好きです、ということになると思います。

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『バードマン』Blu-ray

人生スイッチ—— 重要なのは、スイッチを入れるタイミング。

2015年09月09日(水)

映画

Text by pushman

久しぶりに行った映画館で目に入ったチラシ『人生スイッチ』。その理由はキャッチーなタイトルにもあると思いますが、なぜか「知ってる監督の作品ぽいな」という直感でした。正確には監督ではなく製作者でしたが、その人は『オール・アバウト・マイ・マザー』のペドロ・アルモドバル。このややこしい名前をほぼ正確に覚えていたのに、肝心の内容をまったく憶えていないことは、自分の年齢に想いを馳せる原因となり哀しくなりました。しかし、この映画の存在に気がつき興味を持ったことは、まだまだ自分の感性アンテナは鈍っていないんだという安心感も与えてくれました。

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『人生スイッチ』と『オール・アバウト・マイ・マザー』のフライヤー