Heartfield

What’s so bad about feeling good?

サウンドトラック読みづらくても、伝わり、揺さぶられる。

2015年10月03日(土)

読書 /

Text by pushman

初めて読んだ古川日出男さんの作品は『アラビアの夜の種族』でした。物語の壮大さはもちろん、独特の文体にも強く惹かれました。その他の作品もいくつか読みましたが、ハズレは一つもありませんでした。気がつけば全ての作品を読みたいと思うほど気に入っていたのですが、この『サウンドトラック』を読んで、古川日出男の作品と文体は自分にとってちょっと特別なものだと気付かされました。

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『サウンドトラック』上下巻

どちらの気分がより良いか?“What’s So Bad” or “What’s Wrong”...

2015年09月26日(土)

雑文 /

Text by pushman

この『Heartfield(ハートフィールド)』というサイトを立ち上げる時にもっとも悩んだのが、サイト名。いろんな候補がありましたが、村上春樹(の小説、文章)が大好きなので、村上さんのデビュー作『風の歌を聴け』に出てくる架空の作家、デレク・ハートフィールドから拝借しました。

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『風の歌を聴け』と『職業としての小説家』

MAGIC UKULELE WALTZウクレレが持ついろんな音色、表情を楽しむ。

2015年09月22日(火)

音楽 /

Text by pushman

普段は気怠く艶やかなスティールギターのサウンドが主役のSweet Hollywaiians(スウィート・ホリワイアンズ)。この『MAGIC UKULELE WALTZ』ではその名の通りウクレレを主役に迎え、その魅力を存分に引き出しています。彼らが所属する音楽事務所『Sweet Strings』で開催しているウクレレ教室の参考動画を観ると、ウクレレ一本(稀にギターも参加)でここまで豊かな音楽になるのかと驚かされますが、そこにギターやベースが加わることでウクレレの丸い粒のようなかわいい音色がさらに際立ち素敵です。

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『MAGUC UKULELE WALTZ』とSumi Ukulele 5K

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)信じ抜けば生み出せる。

2015年09月20日(日)

映画 / /

Text by pushman

それほど強く観たいと思っていた作品ではなかったのでなんとなく劇場に足を運んだのですが、ここ数年で一番スクリーンに引き込まれた物語です。とはいえラストシーンでもやもやしたのも事実。誰かにこの物語の感想を聞かれたら、手放しで絶賛したあとにちょっとだけケチをつけ、それでもやっぱりこの物語は大好きです、ということになると思います。

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『バードマン』Blu-ray

じみへん 仕舞深く考えると解決できなくても、笑える。

2015年09月16日(水)

読書 /

Text by pushman

中学生の頃に初めて読んだ、中崎タツヤの「兎に角」。画は下手くそというか雑というか汚いというか……とにかく今まで見たどの漫画とも違うタッチで「こんな画でもいいんだ……」というのが率直な感想でした。しかしそれでも数話読んでそのおもしろさにずぶりと浸かり、声を出して笑いながら20年以上読み続けてきました。ここ数年は連載作品も減少し、発行ペースも遅くなり、単行本が出るたびに書き込みが少なくなっていく画に不安を感じていたのですが、今作の帯とあとがきに記載されているとおり、還暦を迎えて断筆されるようです。残念。

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じみへん 仕舞