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ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブンオリジナルストーリーモードの感想。

2016年01月02日(土)

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Text by pushman

子どもの頃は1日1時間の制限に我慢ならず、休みの日は家族にばれないようにこそこそ早起きして静かに、慎重にファミコンの電源を入れるほどゲーム大好きっ子でしたが、気がつけばゲーム機を持たない生活を十数年送ってきました。ところが今ではPS3、PS4がテレビの横のメタルラックに設置されています。その理由は2年ほど前にはまった『ジョジョの奇妙な冒険』。2013年の『オールスターバトル(ASB)』、今年(2015年)の『アイズオブヘブン(EoH)』の発売に合わせてそれぞれ購入してしまいました。

『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』ロゴ

ボタンの多さに戸惑いつつも、それぞれオンライン対戦などを楽しんでおり個人的には大満足なのですが、ASBは貧弱ゥなストーリーモードと直前まで極秘にされていた課金要素などなどが原因で大炎上。その影響かEoHの売り上げはあまり芳しいものではないようです。対戦ゲームが下手くそな僕としては、2対2で戦えるシステムは一方的な展開になりにくくASBよりも楽しめているので残念です。たくさんあるASBの駄目な点の大半は改善、または改善しようと努力したあとが見受けられるんですけどね。なかでもストーリーモードはASBのがっかりストーリーモードと違い、原作者の荒木飛呂彦監修のオリジナル。それもかなりの作りこみでとても楽しいです。ただ、各部のキャラクターが時代を超えて共闘したり、らしい台詞回しで掛け合うことが熱いので、現在連載中の第8部を含め原作を読んでいることが前提となりますが。

物語は第三部のクライマックス、承太郎とDIOの最終決戦からスタート。無事DIOを倒せば、原作通り空港での承太郎、老ジョセフとポルナレフの別れになるのですが、そこに貧民街育ちのお節介焼きが颯爽と登場し、アイズオブヘブンの物語が幕を開けます。

第3部のアニメが終わった直後ということもあり、ゲーム自体がアニメの続きのようでとても気分が高揚しました。各キャラクターのセリフも“らしい”ものや“こうなっていたらよかったのに”と思うものが多く、ついついニヤニヤしてしまいます。特に時代を超えた各部のキャラクターの掛け合いは嬉しくてたまらないですね。個人的には仗助が若い頃の承太郎の怖さに驚くところが良かったです。各部の“ジョジョ”達が集結していくのはやはりテンションが高まりますし、原作のパロディチックに改変されたストーリーにもニヤリとさせられます。

味方だけでなく、敵側の設定もよくできています。ジョジョの敵キャラは「平穏な生活を望む殺人鬼」など奇妙な設定が多く、ボスキャラ同士が手を結んで共闘するなんて“納得”できないのですが、(大半は)そこも絶妙に処理していました。

とはいえ、さすがに後半はたるんでくるというか「またか」という展開、台詞回しになり、オリジナルな物語に昇華させられていないと感じました。そもそも完全にオリジナルなストーリーを創る意思はなかったのかもしれませんし、オリジナルになぞらえる展開を超えるつもりはなかったのかもしれませんが、そうなるとどうしたってラストの展開は読めてしまいます……と、ついついくさしてしまいますが、ジョジョを大好きな人が原作を大切にしつつ考えた物語として楽しめると思います。二次創作、アナザーストーリーみたいなものが苦手な人にはちょっと厳しいかなと思いますが。

ストーリーモードはクリアした後もスペシャルコスチュームを集めたり、原作再現ミッションなどもありますので、一人でもしばらくは遊べると思います。でも、ゲームが上手い人には物足りない難易度。やはりこのゲームの醍醐味はオンライン対戦ですね。1対1も楽しいですが、なんといっても2対2。僕は勝率2割を切る下手くそですが、十分楽しんでいます。タッグマッチなので操作方法さえ覚えていたらなんとかなる印象ですね。残念ながらあまり人が多くないのですが、その分下手くそでも遊んでもらえてる雰囲気です(笑)。追加課金要素はありませんし、PS3、PS4を既にお持ちでジョジョが大好きなら、買って損しないと思います。

ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン