猟師になりました
自分が食べる肉を自分で手に入れたい
大人になってから山登りやアウトドア的活動にほとんど興味がなく、血や虫が大の苦手です。特に血と虫に関してはなんとかしなきゃいけないと思うほど、苦手です。それなのになんの因果か、狩猟に興味を持ち、狩猟免許と銃所持許可を取得してしまいました。
ここ数年は野生鳥獣による農作物被害のニュースとともに、狩猟に関心を持つ方が増えているそうです。おかげで入り口は違えど狩猟に関する情報もネットでたくさん知ることができます。
しかし、周囲に「狩猟免許? 持ってるよ」「銃? 持ってるよ」「鹿? 喰ってるよ」という人はいませんでした。
関心が高まっているといっても、現代において狩猟はなかなか手を出せない、出しにくい行為のようです。僕も身をもってわかりましたが、狩猟にまつわる手続きは面倒なことが多いですし、それなりにお金もかかります。特に銃の所持に関してはいろいろ思うところもあり、手続きを進めながら結構悩みました。しかし、天邪鬼な性格と「自分が食べる肉を自分で手に入れてみたい」という好奇心が最終的に勝り、今の状況になりました。
取得した狩猟免許は罠と第一種銃猟。車は未所持。そのため猟場には電車と自転車(輪行)で向かうことになります。罠は1日1回以上の見回りが必要なので、当面は銃猟のみ。狙うはカモ、キジバト、ヒヨドリなどですが、あわよくばキジ、アナグマ、ヌートリア、そしてヤマドリも食べてみたいです。猟具はエースハンター5.5mm。狩猟ブームの火付け役の一つ『山賊ダイアリー』でも使われている、今となってはちょびっと時代遅れなポンプ式空気銃。こんな感じで猟師としてあまり活動しやすい状況ではないので、獲れなくて当然……と自分への言い訳だけは万全です。
どこまでできるのか、いつまで続けられるのかわかりませんが、安全第一で狩猟を楽しみたいと思います。
山賊ダイアリー 第1巻
『山賊ダイアリー』は狩猟に興味が有っても無くてもおすすめ。狩猟の魅力はもちろん、狩猟から学べることもわかりやすく描かれています。