AUTHENTIC
日常を優雅に彩る音楽

昨年からずっと「聴きたい。聴きたいよー」と思っていたSpirit of Gypsyのミニアルバム、「AUTHENTIC」をやっとこさ聴く事ができました。

Sweet Hollywaiiansのジャケットを手がけ、世界的に活躍されているティキアーティストのMookieさんによるジャケットも渋いです。こういうかっこいいジャケットを見ると、音楽をダウンロードで済ますってのはもったいないと思いますね。むしろレコードサイズで販売して欲しい。もちろん中身はCDだけでもいいので。

「Gypsy Swingのスタンダードと言われる5曲を収録」とのことですが、確かにジプシースウィングと言えばこれらの曲って感じで、ちょっとでもこの手の音楽に興味があれば必ずや耳にした事がある曲ばかり。そうでなくとも、とても耳触りの良い音なので、楽しく聴けると思います。

「AUTHENTIC」ジャケット

1. Swing 42

1942年に発表されたとされるこの曲。とても明るくて楽しい曲です。晴れやかになります。きっと曲名なんてどうでも良くなったんでしょうね。

2. Nuages

きれいな曲です。「雲」の一面をギターとバイオリンがそれぞれの特徴を生かして表現されています。あーほんときれいな曲です。

3. Minor Swing

ほんと大好きな曲です。タイトルからしてかっこいい。「Minor」な「Swing」ですよ。相反するイメージの言葉がくっついて、渋い。Gypsy Swingって華やかなイメージがあるのですが、この曲にはそういうイメージがないですね。ほんとひたすらかっこいいです。 イントロのみ作曲されて、後は演奏者の自由というストイックなところがそう感じさせるのかもしれません。特に僕が好き埋め込んでいるバージョンのものは、ほのかな泥臭さがたまらないです。 Spirit of Gypsyのバージョンはそれよりもちょっとだけスローで、密度が高いというか、重みがありますね。味わい深いです。

4. Place du Tertre

前3曲と違い、後半2曲はビレリ・ラグレーンという方の曲だそうです。Sprit of Gypsyのライブでよく聴いていたのか、2曲とも不思議に覚えています。この曲はゆったりと過ごす時間にぴったりだと思います。

5. Made in France

イントロから「ん?なんか違うぞ」と思わせてくれるおもしろい曲です。前半のバイオリンソロとそのバックのギターがかっこいいです。なんかこう訴えかけてくるものがあって、だんだん切なさを感じます。暗い曲ではないのに不思議です。

じっくり聴いているとライブで聴きたくなってきますね。埋め込んでいるのはオリジナルですが、これらの曲をかっこよく演奏する日本人が近くに居るってことは、大変喜ばしい事だと思います。
こんな曲ばかり聴いていると、自分の人生が大変優雅なものである気がしてくるので、ちょっと雰囲気作って聴くとより楽しいと思います。

公式サイト

What’s so bad about feeling good?

Update:

Text by pushman

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