警察署(生活安全課)に行こう
猟銃等講習会(初心者講習)への申込み

狩猟免許試験の申し込みに行った猟友会で、懇々と聞かされた銃の所持許可をいただくことの大変さ。めんどくさがりなので罠猟だけにしようかと思いましたが、それだけ大変なことなら体験しておいてもいいかなと考えました。初心者講習に関してもある程度下調べはしているので、必要なものも揃っています。ということで、猟友会を出たその足で所轄の警察署に行ってみました。

「猟銃等取扱読本」

勢いで警察署に来たものの、あまり来る機会もない場所なので理由もなく緊張します。ましてこれからお願いしに行くのは銃の所持許可。法律で認められている権利とはいえ、怒られることが確定しているような落ち着かない気分です。なんとなく会釈しながら署内に入り、窓口の生活安全課を目指します。入口が開けっ放しだったのでこそっと中を伺うと、警察のご厄介になるタイプに見えるほどいかつい人もいます。こちらに注意を向けている人がいないので、恐る恐る「お忙しいところ失礼します。猟銃を…」と言ったところで全員が一斉にこちらに顔を向け視線が突き刺さります。少しひるみましたが、「…所持したいので初心者講習についてお伺いしたいのですが」と続けると、外で待つように言われ退室。狭い廊下のソファに腰を掛けて待っていましたが、未成年っぽいやんちゃそうな男の子が腰縄で繋がれて出てきたりして、まったく落ち着きません。虚空を見つめていると担当の方が来られご挨拶。銃の所持許可をいただきたいので初心者講習を受けたいとお伝えすると、じっとこちらの目を見ながら思案し、「ではこちらに」と生活安全課内に移動。門前払いも覚悟していたので一安心。

「なんで銃を持ちたいんですか?」
「自分で獲った鹿肉を食べたいのです」
と正直に話します。さらに「自分に動物を殺すことができるのか不安だが、体験したい」「猟銃と空気銃どちらを所持するか悩んだが、現在の自分の環境では大物猟は難しいので空気銃を所持したい」「いずれは有害駆除などでも役立ちたい」などやりたいことや調べたことを正直に伝えます。猟友会で聞いた話や、ネットで見た不快な思いをした方の体験談などとは違い、丁寧に話を聞いていただきました。

「家族の同意はありますか」
「はい」
「猟友会に入る気はありますか」
「…はい」
などなど、細かい話になってきたので思い切って今申し込みたいと伝えると、しばし沈黙。さすがに突っ込みすぎたかなと思いましたが、「実は先ほど狩猟免許試験の申し込みをしてきたので写真や印鑑など、必要なものは全て持参しています」とこちらのやる気と“絶対に今申し込みますよ”という決意を伝えます。しばらく思案されたあと、小声で「前科は…ないですよね」と聞かれたので真顔で否定。幸いまだ空きがあったので6,800円分の印紙を購入し、申込み手続き完了。2、3日以内に受講の案内と教本が警察署に届くので、連絡があったら取りに来るように伝えられました。直接郵送してくれればいいのにと思いましたが、意味なく波風立てて今後に影響が出ても困るので、言われたことには素直に従います。

翌日警察から教本を受け取り一旦手続き関係は終了。数年前から試験が難しくなり落ちる人も結構いるし、なにより危険な銃を所持するのだからしっかりと勉強する必要があると念を押されます。そして、このまま順調に進めば家族はもちろん近所の人や仕事関係にも聞き取り調査があり、その際は「銃を持とうとしている」ことをはっきり伝えると言われて、流石に少しひるみました。仕事関係は良好なので問題ないとしても、近所付き合いは問題が起きるほど顔を合わせたこともないので、どういう反応が起きるのか少し心配です。「近所付き合いはまったくないのでこちらの人となりもわからないでしょうし、意味がない。そして銃を所持していることが広まる方が危険なのでは?」と伝えますが、決まりなので仕方がないと言われました。まあそりゃそうです。普段から笑顔で挨拶しているようにしていますが、近所のよく知らない人間が銃を持っているとなると変に構えてられても仕方がないとは思います。まあ説明を求められたら丁寧に対応するしかないですね。

そんなこんなで少し不安になりましたが、最後に担当の方が「講習頑張ってくださいね」と初めて笑顔で言ってくれたので、気を持ち直しました。ということで、狩猟をするために今できる手続きはここまで。狩猟免許、銃の初心者講習ともに1ヶ月近く時間があるので、数年ぶりにしっかりとお勉強することになりました。

2018年02月15日(木)

狩猟 /

Text by pushman