「読書」の記事一覧(3ページ / 全3ページ)

流行り廃りに関係なく、心に響いた小説や漫画の感想を書き連ねています。

カリフォルニアの炎
予想できる結末なのに最後まで読ませる物語

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終業式
普通の人が持つ文章の力

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……帰りの電車で妄想にふけるのもいやだったので、さっと目に入った知っている作家、姫野カオルコの『終業式』を選びました。 最初に書かれていますが、この物語の全ては登場する人々の手紙で語られます。主要な人物は高校3年生の3人。高校3年の秋頃から20年後ぐらいまでのお話です。 学生時代、授業中……

村上春樹全作品 1979〜1989〈5〉短篇集〈2〉
未収録なのにはワケがある

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素晴らしい世界
厳しく優しい世界

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……。現実の世界と同じですね。さえないOLや、優等生の仮面をかぶった中学生、ただなんとなく予備校通いを続ける浪人生など、いろんなタイプの人々が一瞬主人公になるわけですが、共通していることは、何かに対して迷っている人、立ち止まっている人、立ち止まってたい人、ということでしょうか。 職場の方に唐突に貸……

椿姫
古臭くて素晴らしい物語

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……思うことが多いです。少しは新しいの読めよと。今回岩波文庫版を読んだのですが、初版が1934年8月15日、42刷が改版で1971年1月16日とあります。翻訳でも大昔ですが、原作は1848年だそうです。150年以上も昔です……ほんとなんでこんな大昔の作品を読んでるのかと思いますが、きっかけは我らが薫くん……

花男
ビリビリ伝わる喜び

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若い読者のための短編小説案内
村上春樹が読む「第三の新人」

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バクの飼主めざして
多すぎる情報から自分を守る方法序説

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狼なんかこわくない
「庄司薫くん」のエッセイ

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ぼくの大好きな青髭
男の子、かくあるべき

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甘美なる来世へ
唯一無二の文体

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……はおろか「、」もないんです。ある意味親切な作家で、最初のページで読者に警告をしている節があります。翻訳者の柴田さんもそこら辺をうまく処理してくれているな、と思います。後書きで、「通常の翻訳であったら愚の骨頂でしかない原則を定めて訳した」と書いています((「原文1センテンス=訳文1センテンス」「読点の……

さよなら快傑黒頭巾
優しさがもたらす残酷さ

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白鳥の歌なんか聞えない
「死」と「愛」に「若さ」で抗う物語

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シカゴ育ち(ペット・ミルク)
いつでも温かい気持ちになれそうな物語

読書

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赤頭巾ちゃん気をつけて
優しくなりたくなる物語

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世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド
心の深淵を覗いて見えるもの

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スティル・ライフ
好きなんだけど刺さらない

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南くんの恋人
倦怠期かなと思ったら

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遠い太鼓
文章を書くことはいいことだ

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ナイン・インタビューズ 柴田元幸と9人の作家たち
信頼できる翻訳者であり読者

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パンク侍、切られて候
笑いながら描かれる本質

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世界のすべての七月
20代の読者としての感想

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