スコープマウント BKL-254 High
アンダーレバー式のエースハンターにおすすめ
アンダーレバー式のエースハンターは、ポンプする際にスコープを握る方法が一般的。いろんなやり方を試したけれど、この方法が一番安定するし、楽だと思う。でもこの方法は、スコープをがっちり握って押さえつけることになるので、スコープがずれてしまう恐れがある。
昨年北海道のガンスミス「近江屋」さんでエースハンターをアキュライズしてもらい、ついでに強化レバーに交換して12回までポンプできるようにしてもらった。その際におすすめされたのが、BKLのスコープマウント。銃はもちろんマウントに関する知識は無いに等しかった僕に、丁寧にその理由も教えていただいた。プロが、しかもエースハンターの性能を最大限引き出してくれるプロがおすすめするなら間違いはないだろうと思い、おすすめされた3つの中から選んだのが、1ピースで大口径のスコープにも対応できる「BKL-254 High」*1。
近江屋さんでバッチリセッティングしてもらい、猟期前の射撃練習でその堅牢さも確認できた。おかげで12回のポンプでもスコープがずれることなかったのだけど、自転車で転倒してスコープ(と左半身)を地面に強打し、もげるようにマウントが破損してしまったので、久しぶりに海外サイトから購入*2。
マウントの取り付けは初めてだったけれど、ネットの情報を頼りになんとか装着。まずは仮の位置にマウントを取り付け、スコープを設置してゆるく固定。アイレリーフを調整し、スコープの位置を決めたらしっかりと締め付けてマウントを固定。
次に水平器等を利用して銃を水平に固定。天井から糸を垂らし、スコープで覗いて糸とレティクルの縦線が平行になるように調整。ざっくりだけどこんな感じで取り付けは終了。
締め付けトルクは公式サイトのFAQに掲載されているけれど、レンチのサイズが日本の規格と違うためトルクレンチを使用できないので、レンチの長い方を持ってしなる直前まで締め付けた。
ちなみに正確に取り付けたいなら銃砲店にお願いするか、必要な道具を揃えて挑むべきだと思う。
これでマウントは復活したものの、スコープのエレベーションが壊れている可能性も0ではないので、射撃場で確認。幸いスコープは壊れておらず、ゼロイン完了。50m先でCTC(Center To Center)17mmという近江屋さんが引き出してくれたエースハンターのポテンシャルを、無事再現することができた。
スコープマウントを固定する部分は、片爪式の方が選択肢は多いけれど、締め付け具合で微妙にずれるので調整が大変らしい。BKLのマウントは一体構造なので、特に苦労せず銃身とスコープの中心を合わせることができるらしい。実際に合っているかはわからないけれど、この理屈はわかっているつもり。
近江屋さんがおすすめするだけあって、この「BKL-254 High」は多回数のポンプに耐えうる頑丈な性能はもちろん、見た目もハイマウント仕様のエースハンターにぴったり。まだ当分は純正の4倍スコープで頑張るつもりだけど、自分の腕に見切りがついて(その可能性は高い)大口径高倍率のスコープが欲しくなっても安心。
純正のままのエースハンターでも、アンダーレバーの場合はスコープを握ってポンプすることになるので、頑丈なマウントに換装することをおすすめする。
BKL-254H MB
近江屋さん曰く、「アキュライズ特別コースのために専用設計されたのではないかと思えるほど、エースハンターにフィットします。そして頑丈です」。実際に手にして、そして自転車で転倒して、この言葉が真実だと心で理解できた。
購入時の価格 ¥10,362