Heartfield

What’s so bad about feeling good?

銃の所持許可申請までにしておくこと家族、職場、ご近所さまへの協力依頼

2018年04月02日(月)

狩猟 /

Text by pushman

狩猟をすること、銃を所持することに迷いがなくなり、所持する銃も決定。必要な書類を揃えて申請すれば、「この人が銃を所持しても問題ない」と判断されるのを待つばかり。そのためには銃を所持するために必要不可欠な身辺調査を受ける必要があります。身辺調査は担当官との面談はもちろん、周囲の人達にも聞き取り調査があるので、みなさんの理解と協力が不可欠。ということで、必要書類を準備しつつ、外堀を埋めていくことにしました。

僕は賃貸かつ集合住宅に住んでいるので、自宅で銃を保管していいものか不安でした。場合によっては銃砲店に預けることも考えましたが、やはり道具は自分の身近においておかないといろいろ不便です。念のため契約書を確認したところ、銃の保管に関する項目は書かれていなかったのですが、所持した後で揉めたくないので念のため管理会社に問い合わせました。もし断られたら「契約書にアカンて書いてへんやんか」と少し粘るつもりでしたが、結果は快諾。むしろきちんと管理会社に確認したことで、万が一近隣の方からクレームがきても「適切な手順を踏まえて所持された方です」と伝えられるのでありがたいと感謝されました。

ご近所さんへの聞き取りは、原則としてこちらから指定した2軒が対象となります。近所付き合いがないので僕のことを尋ねられても「知らんがな」としか言えないと思うのですが、法律で決められているので仕方がないそうです。また、対象となる方には警察が「ご近所のpushmanさんが銃の所持許可の申請を出しています」と伝えることになっているのですが、こちらとしてもどんな人かわからない人に銃を所持することを伝えられるのは防犯上怖いので、近所の方からの聞き取りに関してはもう少しルールを柔軟にしてほしいと思います。とりあえず警察がいきなり訪れるより少しはマシだろうと、かろうじて挨拶したことがある程度の2軒を選んで事前に話をしておくことにしました。かなり怪訝な顔で迎えられましたが、しどろもどろで事情を説明すると快くご協力していただけることになり一安心。僕の場合は幸運なことに、ご近所さんが親切かつ狩猟に対して偏見を持っていなかったのでトラブルにはなりませんでしたが、今から思えば近所付き合いがないなら無理して挨拶する必要はないと思います。後日わかったことですが、こちらから指定した方(挨拶した方)は時間が合わなかったようで、警察の訪問はなかったそうです。結局僕が完全に知らない人から聞き取りを行い、それでも許可が下りているので、そこまでシビアなものでもないのかもしれません。

次は仕事関係への聞き取り。僕は個人事業者なのでいわゆる会社の上司、同僚はいないのですが、幸い年間契約で長年お世話になっている方々にお願いすることができました。これも関係がうまくいっていたから良かったようなものの、信頼関係を築けていない職場だったら結構大変だと思います。聞き取りは電話で行われるのですが、約20分ぐらいかかります。確実に仕事の手を止めてしまう時間なので、本当に迷惑をかけることになると伝えておいた方がいいと思います。聞き取りの内容ですが、性格や普段の態度、お酒を飲んだらどうなるか、借金の有無や最近悩んでいないかなど、そこそこプライベートな情報もガンガン聞かれるそうなので、悪ふざけしない人を指名した方がいいと思います。

最後は同居家族。人によってはこれが一番大変かもしれませんが、僕は幸い反対されることはなかったので、日程を調整するだけですみました。軽い雑談程度かと思っていましたが、完全に別室に分けられ、自分も含めてかなり細かいことを確認されます。同居家族が反対の意思を示せば確実に許可は下りません。事前にきちんとやりたいことや保管方法など、所持してからのことも説明して納得してもらう必要があります。また、普段から仲良く意思疎通しておくことはもちろん、調査の前に怒らせたり喧嘩したりしないようにしましょう。

残るは提出書類ですが、もっとも大変なのは医師の診断書でしょうか。数年前までは精神科医か心療内科医に書いてもらう必要がありましたが、今は申請者の心身状態を診察したことがある医師に書いてもらえば基本的には問題ありません。ただ、どこの病院であれ、きちんと「銃の所持許可のため」と伝えて書いてもらいましょう。この診断書を書く医師もかなりの責任を負うことになるため、銃の所持許可の為の診断書は出さないと決めている病院もあります。僕は数年前からお世話になっている内科医にお願いして協力していただきました。心当たりがない場合は地元の猟友会や銃砲店に相談するといいかもしれません。

とにかく、これから銃を所持したい、するかもしれないという方は、同居家族や仕事の人間関係をこじらせないようにしましょう。そして、少しでもご近所と親しくなっておいた方がいろいろ捗ります。

外堀が埋まったところで担当官に所持する銃を伝えます。その銃が日本で所持しても問題ないものか調べられますが、最新式や担当官が知らない銃の場合は時間がかかることもあるようです。僕の場合は何年も前に発売されたエースハンターなので確認は即完了。この時に必要書類一式をいただき、後日提出します。面倒なのは自宅でのガンロッカー設置場所を記した簡単な見取り図作成ぐらいなので、粛々と処理しましょう。昔はできるだけ受付や処理を先伸ばしすることもあったようですが、今はそういうことはやってはいけないと決められているので、土日祝日を除いた35日程度で審査の結果が出るはずです。僕の場合は書類提出から38日目に連絡をいただき、所持許可を受け取りました。これでやっと仮押さえしていたエースハンターを購入できるようになりました。