
Shokz OpenFit 2+ オープンイヤーイヤホン
日常生活に心地よい音楽を添えてみる
iPhoneからイヤホンジャックが無くなって早10年。今更ワイヤレスイヤホンが欲しくなった。でも、欲しいワイヤレスイヤホンが見つからない。「ケーブルが無いイヤホンって快適そうだな」と思った程度のきっかけなので、ワイヤレスイヤホンについて調べる意欲が湧かない。だったらお安い、お得なワイヤレスイヤホンを買えばいい——と思えない性格なのが、我ながらめんどくさい。どうせお金を使うなら、「欲しい!」と思ったものに使いたい。
僕はこの手の葛藤のベテランなので、欲しいイヤホンが見つかる前にワイヤレスイヤホンへの興味は薄れるな……と思っていたら、すぐに欲しいイヤホンが見つかった。ShokzのOpenFit 2+の山口一郎コラボモデルだ。
選んだ理由
山口一郎コラボモデルを「欲しいッ!」と思った理由はただ一つ。それが山口一郎コラボモデルだから。ところが存在を知ったときにはすでに売り切れていた。発売から1ヶ月も経っていなかったのに(2026年3月3日より数量限定発売)。でも、それはしょうがない。僕がサカナクションのファンになったのは、2026年3月も半ばを過ぎた頃だから。ということで、コラボモデルはあっさり諦め通常モデルを即注文した。

購入の決め手も「山口一郎コラボモデルだから」の一言で終わる。それはつまり、僕が山口氏を信用しているから。サカナクションのファンになって山口氏の音楽や表現へのこだわり、関わり方を知っていく過程で、こんな人がおすすめする製品なら買ってもがっかりすることはなさそうだと思えた。
もちろん製品紹介ページとコラボページはしっかり読んだ。そして、この製品——というよりオープンイヤーイヤホン——を使った生活に強く興味を持った。僕もイヤホンでサカナクションの音楽を聴きながら洗い物したり、洗濯物を干したりしたい。狭い家なのでパソコンの外付けスピーカーから音楽を流せばどこでも聴こえるけれど、部屋が変われば聴こえ辛くなるし、洗い物をしている時ははっきり言ってほとんど聴こえない。かといって音を大きくするのはご近所さんに迷惑だし、距離によっては自分だってうるさく感じる。そしてなにより、各種の通知音や呼びかけなど、聞こえて欲しい生活音が聞こえ辛くなるのが困る。
音質の違いが分からなくても、これらオープンイヤーイヤホンのメリットは享受できるはず。
使ってみた感想
まず驚いたのが、装着感。ほんとにめちゃくちゃ軽い。使っている時は装着しているのを忘れるし、外したあと「まだ付けてたっけ?」と思うほどだ。耳の形状によるとは思うけれど、とにかく軽いのでずっと付けていても全然疲れない。
音質に関して論評できる耳を持ち合わせていないけれど、「このサイズ、この重さでこれ?」とテンションが上がる程度には良い音だと感じた。EarPodsより劣っているということはないはず。装着感も相まって、聴き心地はとても良い。それでいて周囲の音が聞こえてくるのが不思議な感覚だ。
今まで音楽を楽しめなかった洗い物やお風呂掃除中も快適。扉を閉めていると途切れてしまうことがあったけれど、概ね家中で一定の音量で音楽を楽しめるようになったことには感動している。ベランダで作業中も音楽を聴けるのは本当にありがたい。もちろんこれは家の広さが関わってくるけれど、2部屋程度の距離は扉があっても問題なさそうだ。
僕がオープンイヤーイヤホンに期待した予感は間違いではなかった。生活の雑用を片付けながらしっかりと音楽が聴こえてくるのは、めちゃくちゃ心地良い。
唯一の不満点
一点不満というか「こうだったらなー」と思うのが音量コントロール。右のボタンを長押しすると音量アップ、左のボタンを長押しすると音量ダウン。これが物理ボタンの長押しなので、音量の変化にちょっぴりラグがある。これがどうも気持ち悪い。音量は即反応してほしい。他が快適なだけに、この気持ち悪さは結構印象が悪い。音量ボタンを別にするか、音量調整ダイヤルがあったらより快適だったと思う。とはいえ、軽量化の追求の結果こうせざるを得ないだろうなと思うので、「まあまあまぁ……しゃあないか」と思える程度の不満だ。

総評
迷うことなくOpenFit 2+を買ったけれど、不安はあった。
僕にもわかるレベルで音が悪かったりしたら?
ずっと付けていると耳が痛くならないか?
そもそも、僕の生活習慣でワイヤレスのオープンイヤーイヤホンは活躍するのか?
山口一郎モデルを買えていたら、これらの不安が的中しても山口一郎モデルというだけで所有欲が満たされ「買って良かった!」と思えるけれど、僕が買ったのは山口一郎モデルではない。ちゃんと快適に使えるものじゃないと「買って良かった!」と思えない。
でも、全て杞憂だった。Openfit 2+は、音質にこだわりがある人が音楽を楽しむために使うイヤホンではないと思う。でも、僕のように音質の違いをわからないのにわかった気になるタイプの人が音楽を楽しむには、全く問題ない。十分だ。なにかをする時、しなければならない時に、快適な音楽をそっと添えてくれる、素晴らしいイヤホンだと思う。
OpenFit 2+
ワイヤレスイヤホン、そしてオープンイヤーイヤホンの快適さにははっきり言って、感動している。とはいえ、僕が感じている程度の利便性は、この製品に限らずワイヤレスのオープンイヤーイヤホンならどれでも感じられる気がしないでもない。
購入時の価格 ¥24,580
