
狩猟生活の歩み:8期目の記録
冴えない猟果と猟師っぽい活動の充実感
MSS-20:マガモ2羽、カルガモ2羽
エースハンター5.5mm 近江屋カスタム:ヌートリア1頭、キジバト1羽、ヒヨドリ2羽
8期目の巻狩は色んなことがあって大苦戦。最終的に猟隊としてはまあまあな結果になったと思われるけれど、僕個人はMSS-20を所持した年以来、鹿を獲れなくて寂しい結果となってしまった。発砲したのは解禁まもない時期の2回だけで、その2回以外は絶妙に撃てない場所に出てきて見送ることしかできなかった。発砲した2回ともこちらに向かって駆け降りてくる状況。しっかりとこの状況を苦手意識として植え付けられてしまった気がする。とはいえ、狩猟に関する知識や体験は着実に重ねられている実感があるので、来期に貯蓄をした感覚もある。
冴えなかった巻狩と反比例するように存分に楽しんだのが鳥撃ち。まあ猟果は相変わらずしょぼいんだけど、今更キジバト、ヒヨドリを夢中になって追いかけた。MSS-20でマガモ、カルガモを獲ったけれど、相変わらずカモをおいしく食べるのはなかなか難しい(スープは間違いなく旨い)。マガモは間違いなくおいしいけれども、カルガモは「……ん?」となる匂いを感じる。それは散弾で獲っているからかもしれない。
ということで、やはり鳥はエアライフルで獲った方がおいしいお肉になるし、おもしろい。そしてキジバト、ヒヨドリは塩焼きでまちがいなくおいしく食べられる。羽毟りもカモに比べればとても楽ちんだ。今更ながら先輩猟師にキジバト、ヒヨドリがよくいる場所や時間などのあれこれを聞きまくり、自分が池や川、田んぼなど、下しか観ていないことを思い知らされた。目線を上げればキジバト、ヒヨドリはそれなりの頻度で見つかる。タイミング良く食事タイムに遭遇できたら近づいても逃げないことが多い*1。近づけたら射撃がうまくない僕でも中る確率は高くなる。
ただ、狙いやすいからといって回収しやすいわけではない。残念ながら回収できなかったことが何度かあった。やはり撃つ前に回収できる可能性にも思いを巡らせるべきだし、落ちた時は喜ぶ前にどういう状態でどこに向かって落ちたかをしっかり観察しないといけない。慌てて落ちた場所に向かうと、探す範囲の特定が難しくなる。狩猟も8期目だというのに、こんな初歩的なことも知らなかったことは反省しかない。

「獲る」ことにかけては、ここ数年学んだことと結果が比例していない。でも、獲物の利活用に関しては、やりたいと思っていたことに挑戦できるようになってきた。猪の腹脂で作ったハンドクリームやラードは、それなりに上手くできたし、その効果や味はさておき日常生活に役立っているという雰囲気がうれしい。今期もヌートリアを食べるために獲ったけれど、少し控えめなサイズを狙ったのは皮鞣しに挑戦するため。塩漬けにして冷凍にしているので、時間に余裕ができたら挑戦する予定。
前期から率先してやらせてもらっている猪の皮剥、解体はかなり成長したと思う。皮剥ぎの時間もかなり短縮できてきたし(それでもまだまだ時間はかかっているけれど)、解体は「ここはどうすれば?」という迷いがほぼなくなりつつあり、それは時間の短縮と納得いく仕上がりにつながっている。
そして今期のハイライトは「捌いた肉をその場で喰う」という猟師っぽい行為の体験。食に対する衛生観念は特に高くなかったけれど、自分で生き物を食べ物にするようになってかなり用心深くなった*2。血抜きや皮剥ぎ、解体の過程で肉を汚染させる行為は絶対にしたくないと思っている。とはいえ、趣味の狩猟でできることには限界がある。だから、肉をその場で焼いて喰うなんて野蛮な行為に憧れていたけれど、「もうええか」リストに放り込んだ……つもりだった。

やってみると、これがまあおいしい。旨い。獲物を吊るした横で肉を喰うというワイルドな状況は猟師の特権ではあるし、テンションもあがる。塩コショウにレモンを絞っただけで、疲れた体に活力がみなぎる。これは経験しておいて損はないと思う。というか、体験しないともったいないかもしれない。クズ肉やちょっといい部位を少しだけバットに分けておき、全てをきれいに片付けてから、その肉を焼いて食べる——なんてことをするためにも、もっと手際良く綺麗に解体できるようになりたい。まあでも、年に1〜2回で十分だとは思う(笑)。
大物を一人で精肉できる自信はついたので、来期は久しぶりに単独忍び猟にも挑戦したい。一人で鹿、猪を仕留めて、現地で皮剥をして大バラシをして、自宅で落ち着いて精肉をすることは、狩猟を始めた当初からの目標だ。巻狩に参加させてもらったおかげで獲った後にすべきことはわかったし、一人で獲った時に(できるだけ)衛生的に皮剥、大バラシする方法も頭の中で試行錯誤できるようになった。来期は是非ともその妄想を実行して、検証してみたい。