獲物と遭遇したらまずやるべきこと
2018年度 6回目の出猟

前日は雨が降っていたので出猟できるか不安だったけれど、起きるとすっかり止んでいた。雨が降るとキジが出やすいらしいので、今期はまだお目にかかっていないキジとの遭遇があるかもしれない。天気予報によると気温も上がらず肌寒い1日になりそうなので、悩まされがちな畑仕事の人も少ないかもしれない。
出猟する日はこうしてなにかしらの拠り所を見つけ、期待を抱いて出猟しているが、まだなんにも捕れない。

家を出ると予報に反して今期1番の暖かさ。ありがたいが、畑仕事をする人が多くなるのは困る。とりあえず人が滅多にいないすり鉢池を覗いてみたが、カモはいなかった。
山中池に向かう道中の川で、カルガモとヒドリガモを発見。気のせいか撃てない場所でカモを目撃することが増えている気がする。
先日購入した双眼鏡とiPhoneを利用した撮影が楽しいので、しばし観察と撮影。地元の人が通りかかったので挨拶。「カルガモが来るようになったねぇ」といった感じで談笑し、背中に背負っているケースの中身について尋ねられる前に、さようなら。

可猟区だが撃てない場所にいたカルガモ
発見したカルガモ。左にはヒドリガモのつがい。距離は30〜35m。付近に家があるので人に慣れている雰囲気ではあるが、立ち止まると離れて行く。撮影はiPhone SE+双眼鏡(8×32)。

山中池に到着すると見たことがないカモらしき群れと、オオバン1羽を発見。双眼鏡で見ても光の加減でよくわからない。しばらく観察しているとオシドリのように見える。そうすると今ここに狩猟鳥はいないことになるけれど、オシドリを見たことがないので、近づく練習もかねて移動開始。

前日の雨で滑りやすく、ちょっと怖い。慎重に慎重に移動しているうちに、移動することに集中しすぎて、我に返ると群れはいなくなっていた。結局なにかわからずモヤモヤと気恥ずかしさが残る。
オオバンは案の定悠々と佇んでいる……と思ったらカモっぽい泳ぎ方をしている。慌てて双眼鏡で覗くと飛び立ってしまい、これもなんだかわからなかった。
もしかすると、オオバンだと思ったカモっぽい鳥は、最初の場所から見えない場所にいたのかもしれない。
とにかくなにをするにしても、常に獲物の気配には注意していないと、こういうことになる。

もう一度すり鉢池に行ってみたが、不発。今期はここで毎回なにかしらのカモを見ていたので、変化に不安を感じながらカル川を目指す。
途中、またもや撃てない場所でカルガモに遭遇。撃たれないとわかっているので、かなり近づいても飛び立たない。可猟区に追い払いたい気持ちをぐっと抑えて観察と撮影を楽しんだ。

可猟区だが撃てない場所にいたカルガモの群れ
銃禁エリアの池にいたカルガモの群れ。距離は20mぐらい。最初の写真と比較するとかなり大きく見えている。遠ざかりはするが、飛び立つ気配はなかった。撮影はiPhone SE+双眼鏡(8×32)。

カル川に到着すると、期待通りカルガモが8羽ほど。いつもどおり絶妙な位置に固まっているが、いくつかの狙撃場所は把握済み。群れに一番近い狙撃場所まで遠巻きに移動すると、2羽のカルガモが狙えそうな場所にいる。距離は30m前後。慌てずケースからエースハンターを取り出したつもりだが、過去最高に近づいていることで焦り、なかなか取り出せない。カルガモは当然気が付いて徐々に遠ざかって行く。膝射の姿勢を取るが、茂みで視線が遮られる。立射には自信がないし、あまり目立ちたく無いので中腰に近い意味不明な姿勢でスコープを覗く。カルガモの進む先と速度、ドロップを考慮して、狙点を決定。引き金を引く。

カルガモと狙点
実際の猟場の写真ではないが、今回の状況に似た状況を合成で再現。右斜め下から左斜め上に泳いでいるので、狙点を進行方向の前方、ドロップを見越して頭の上に定めた

パンッと乾いた音の直後に「ドッ」という音。ペレットは頭の上を超えてバックストップに着弾。2羽に先行していた他のカモも一斉に飛び立ち、何度か旋回してから山の方に消えてしまった。この日はこれ以降カモを見かけることなく終了。
前回、現在のゼロイン距離を30mと見積もったり、その日の基準を知るために初弾はレティクルの中心にしようと決意したのに、どちらも頭から消え去って招いた失敗なので大変悔しい。

今年は判別力、事前の行動、近づくスキルの全てのレベルが上がっている……と感じている。もちろん、まだまだ低いけれど。
今回も過去最高に獲物との距離を詰められたし、そのまま発砲することもできた。獲物を見つけるたびに興奮するのはそろそろ止めて、一旦深呼吸でもして落ち着いて、過去の経験と今の状況と照らし合わせて、適切な行動を取れれば、あっけなく獲れる気がする。

Update:

狩猟

Text by pushman