渓流釣りのウェーダー、ウエストハイか? チェストハイか?
ぼくがレイブンパンツを選んだわけ
渓流釣りを始める為に買い揃えた道具で、すぐに失敗したと思ったのはウェーダーだ。初期投資を抑えるためにブーツタイプのチェストハイウェーダーを購入したけれど、自分が渓流釣りにどハマりするとわかっていたら、迷わずストッキングタイプのウェーダーを選んでいた。
ブーツタイプをおすすめしないわけ
ブーツタイプは長靴と一体式の防水ズボンなので、とても安い。でも、サイズが大ぶりで長靴の中で足が動いて疲れる。そして、重たい。歩きっぱなし、そして岩を登ったりすることもある渓流釣りにおいて、重たくて疲れやすい靴は当然歩きにくく、かなりのストレスになる。
安いことは一つの大きなメリットではあるけれど、月に2回以上釣りに行くのであれば、絶対にストッキングタイプのウェーダーと歩きやすいウェーディングシューズを揃えた方がいい。快適に釣り続けられないと、楽しめる時間が短くなってしまう。
チェストハイウェーダーをおすすめしないわけ
僕が渓流釣りを始めようとウェーダーについて調べた時は、チェストハイウェーダーをおすすめする意見が多かった。「胸まで完全防水の方が安心」「ヒップウェーダーやウエストハイウェーダーでは深い場所に行けない」といった感じ。そりゃできるだけ防水の範囲は広い方がいいだろうと思って、迷わずチェストハイウェーダーを選んだ。
でも、大前提としてそんな深い場所に入ってはいけない。立ち込むのは膝下ぐらいまでの深さにしておかないと、こけた時に命が危ない。僕は2度ほど深さを見誤り、お臍の上ぐらいまでの深みを歩く羽目になった。思った以上に自分の身体が沈んでいく感覚と、水圧がめちゃくちゃ怖かった。幸い流れの緩い場所だったので事故にはならなかったけれど、それでもこけて浸水していたらかなり危なかったと思う。
つまり、チェストハイウェーダーじゃないと立ち込めないような場所に入ってはいけないし、それならチェストハイウェーダーを選ぶ理由がない。
もう一点は軽い理由になるけれど、着脱のめんどくささ。オーバーオールみたいなものなので、着るのも脱ぐのもめんどくさい。肩も疲れる。着ているだけで疲れる服を着て釣り歩いたら、疲労感は倍増する。
ウエストハイウェーダー「レイブンパンツ」
ということで、ウエストハイウェーダーの情報をネットで集めて、Bluestormの「レイブンパンツ」を購入。なかなかの出費になるのでかなり悩んだけれど、ライフジャケットなどの製造販売を手がけている会社の製品なので安心感があるし、いかにも「釣り用」じゃあない見た目が気に入った。まだまだ肌寒く水も冷たい5月中旬に初めて使用して、もっと早く買っておけば良かったと強く思った。
はっきり言って、完全防水なだけのズボンなので着脱がめちゃくちゃ楽ちん。僕はかなり痩せ気味、というか痩せすぎタイプなので全体的にダッボダボになってしまうけれど、ウエストのサイズ調整幅が大きいのでウエストに関しては適切な締め付け感を得られている。ちなみにベルトを閉める前にしっかり空気を抜かないと浮袋みたいになるので要注意。それだけ気密性が高いということだと思う。
ダッボダボになってしまう膝から下は、ニーパッドやゲーターを着用した方がより快適になる。僕は一度岩に膝をコツンとやって悶絶して以来、HATCHのニーパッドを着用している。レイブンパンツは最初に買ったウェーダーの5倍ぐらい高価なので、レイブンパンツ自体の保護も兼ねて今期はゲーターも着用する予定。
渓流釣りはウェットスタイルが気持ちいいし楽しいけれど、濡れない方が快適だし疲労は少ない。レイブンパンツは寒い時期はもちろん、少し暖かい時期でも透湿防水のおかげで蒸れない。夏以外の渓流釣りをより快適に楽しませてくれるはずだ。
レイブンパンツ フィッシングモデル BSJ-RV203F
“釣り”って感じではない見た目が好印象。とはいえ細めの体型だとダッボダボ。これは釣り用のウェア全般に言えるので、もうちょっと細身のシルエットにしてくれたら完璧なんだけど、需要は少ないだろうから幅広いサイズに対応するために太めにしないといけないのだろう……ってな感じで、自分で気に入らない点を挙げても、すぐにフォローしたくなる良い製品。
購入時の価格 ¥29,499
HATCH ニーパッド TAN XTAK500
ウェーダーの保護だけなら膝まであるゲーターで十分だと思うけれど、膝を守るならこういうものが断然安心。岩に膝をぶつけるても大丈夫だし、地面に膝をついても痛くないので、行動の自由度も広がる。
購入時の価格 ¥3,670