星の王子さま
大人のための童話
先日久しぶりに乗った電車で遅延に遭遇しましたが、幸い『星の王子さま』を読んでいたので素晴らしい時間を過ごすことができました。ストーリーを知らず、『エルマーの冒険』みたいなものだろうと想像してましたが、全然ちゃいますね。
とても小さな星に住んでいた一人の王子さまと、飛行機が故障してひとりぼっちになってしまった大人が出会い、王子さまが見てきたことを通じて、大人が忘れてしまったものの大事さを思い出す、という物語です。この物語のいろんな感想に書かれていたとおり、「大人のための童話」でした。物語の流れ自体はとてもシンプルですが、いろいろな星で出会う大人たちと王子さまが交わす会話が読み手をハッとさせます。「ほんとに大事なものは目に見えない」というメッセージを、普段素直に聞けない大人たちも、割とすっと受け入れられる何かがこの物語には有るのかもしれません。かわいいイラストがその助けになっているのは間違い無いでしょう。
愛蔵版 星の王子さま
いろんなバージョンが出版されていますが、絵本の類は少し大きめの方が好みです。