自転車狩猟の終わりの始まり
2019年度 1回目の出猟

のんびり手ぶらで猟場の下見をするのと、早起きして出猟するのでは、ワクワクの度合いが全然違う。そこに獲物がいるはずだと思いながら鉄砲を担いで池や川に近づいていく時の高揚感は、日常生活でなかなか味わえない。
昨年までは解禁日に出猟できず、ようやく初出猟できたと思ったら獲物はスレ始めていて、近づくことも難しい状況になっていた。
今年は解禁日に出猟できることになったし、下見もばっちり。猟場がどういう状況かもわかっている。残念ながら猟場の状況はあまり良くないけれど、それでも9ヶ月ぶりの出猟にとてもワクワクしていた。

猟場の池
体調不良を押して向かった先の山の中の池を覗き込み、何もいないことに落胆している様子。

そして、解禁日の数日前に体調を崩した。とても激しい体調不良だった。
なんとか解禁日には復調したけれど、まだ出猟できる状態ではなかった。それでもやっぱり悔しいので、お昼過ぎに3箇所だけ足を運んだ。どこにもなんにも居なかった。のんびり出猟してサクッと獲物を手にできたらいいなと思っていたけれど、そんなに甘いものではなかった。
完全なる無駄足だった。
猟場の雰囲気は下見の時と変わっていないので、まだ当分の間は狩猟と言う名のサイクリングになりそうだなと思いながら帰宅した。

体調は回復しつつあったけれど、その後も猟場に足を運べない日が続いた。家族に車を借りることを覚え、猟場に車で行く楽さを体験してしまったことが原因だ。

車を借りて猟場の下見をした時、よくまあこの範囲を自転車で走り回っていたなと驚いた。猟果はさておき、自分が置かれた状況でできることをやって、目一杯狩猟を楽しんでいたんだなと思った。そして、電車と自転車での狩猟が結構しんどいものだと改めて認識して、「めちゃめちゃ頑張ってたな……」と他人事のように自分を褒めてしまった。
初めてエースハンターでカルガモを仕留めた興奮と嬉しさは、今でもはっきりと思い出せる。そして、一度覚えた車の快適さも、忘れることができない。

狩猟を始めてから何度も車の購入は考えたけれど、狩猟のためだけに車を購入するのは、なんだかとてももったいない気がした。でも、今年の夏から始めた渓流釣りは狩猟以上に車が必要になる*1。狩猟と渓流釣りはこれからも続けていきたい。そうなるとほぼ年中車が必要になる。
ということで、車を購入してしまった。

納車までまだしばらく時間がかかるので、それまでに電車と自転車の狩猟納めをしておきたい……と思いつつ、「車を迎える準備もしないとなぁ」と自転車に乗らないための言い訳を考え始めている。

1. 渓流釣りができるような川は、駅からかなり遠いことがほとんど。

狩猟

Text by pushman