呪術廻戦
アニメ再放送から入って20巻まで読んだ感想

僕は生粋の天邪鬼だ。指摘されることが多いし、自覚もしている。「人気があるから」という理由で作品に手を出すことは無い。「人気があるから読みたくない」とまでは言わないけれど、「貸すよ」「あげるよ」とありがたい提案をしてもらっても大抵の場合、断る。そして誰もその作品を話題にしなくなって、さらに数年経ってから、何かのきっかけで作品に触れて、ようやく人並みに楽しむことになる。なんだったらどハマりする。

例えば『SLAM DUNK』。例えば『DEATH NOTE』。僕が読み終わった頃には周囲の熱狂はとうの昔に消え去っていて、作品を猛烈に褒め合いたい欲求のぶつけどころがなく、とても寂しい思いをした。他にも『あまちゃん(2018年にあまロス)』『逃げ恥(2022年にムズキュン)』など、漫画に限らずいろんなジャンルで同じ失敗を繰り返している。

BOOX Leafで表示させた『呪術廻戦』第一話見開き
漫画はやっぱり見開きで読みたいけれど、「BOOX Leaf」ではやっぱりちょっと小さい。もうちょっと大きいサイズが出るのを待っても良かったかも。ちなみに小説など文字主体の本を読むのは文句なし。

そして『呪術廻戦』。普段は日曜日の夕方5時にテレビを見たりしないのに、なにげなくテレビの電源を入れた。「カラ松?」と思って何とはなしに眺め、「あーこれが呪術廻戦か」と気がついた。知人からおもしろいと聞いていたのでとりあえず録画を開始。今までならきっと録画していなかったと思うけれど、ここ数年で経験した寂しさが僕を少し成長させていたようだ。
どんな話か全く知らないまま見始め、物語とテンポの良さ、そしてアニメの動きに引き込まれ、第2話の録画予約をした。第2話を観終わり、物語の雰囲気とは全然合わない、スタイリッシュなエンディング映像にもハマった。こうして週の楽しみが一つ増えていた。

音楽とシンクロした登場とダンスに一発でやられた。昭和生まれにはどこか懐かしいタッチの映像。整髪料のCMでこんな感じの映像を見た気がするんだけど……

七海が登場する頃には原作にも興味が湧いて、でもまだ完結していないことを知り、熟考の末に『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』を読んだ。映画化されていたことを知り、上映館を調べ、落胆した。随分前に終映していた。まだ上映していたなら、絶対劇場に足を運んだのに。
これだけ好きならもう無視できない。絶対にこの物語にハマると確信して、最新の20巻まで一気に読んだ。もちろんおもしろかったんだけど、色々と気になる点も出てきて、アニメだけを観ていた頃のように手放しで絶賛できない心情になってしまった。

アニメの動きが凄すぎるせいか、原作の戦闘シーンの画がどうもしっくりこない。連続する動きのそこで一時停止する?という感じで、動きが想像し辛い。
もう一つは突然に感じる急成長や人間関係の変化。過程がほとんど描かれないのでモヤモヤする。戦いの最中に急成長したりするのは納得できるんだけど……。とはいえ修行シーンはダレることもあるし、そこをあまり描かないことでテンポ良く読める一つの要因になっているのかなとも思う。
そしてこれが一番不安なことなんだけど、16巻から始まった「死滅回遊」(最新の20巻でも進行中)がちょっと僕の好みじゃあない。状況がゲーム的でアクが強過ぎるというか、どうも気分が乗らない。個々のエピソードは相変わらずおもしろいんだけど……。

そんな訳で、16巻以降は手放しで絶賛できなくなってしまった。でも15巻まで、つまり「渋谷事変」までは、主要な出来事のネタバレを食らっていたのに、めちゃくちゃドキドキしながら物語を楽しんだ。結局僕は、物語が好きとか嫌いとかのレベルを超えて、この物語のキャラクター達(主に呪術師)が好きらしい。作品の文句を言っては自分でフォローしてしまう。要するに、やっぱりどハマりしたようだ。

呪術廻戦

最初に『呪術廻戦』を認識したきっかけは主人公の虎杖が『ハコヅメ』の山田に似てると思ったことだった気がする。だからなんだという話だけれど。気になる点も多いけれど、アニメの第二期がめちゃくちゃ楽しみになったので、読んで良かった。
ちなみにDMMブックススーパーセールとJCBカード入会キャンペーンを利用して、実質無料で全巻を揃えた。

呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校

僕が『呪術廻戦』で「これはちょっと気になるなー」と思う点がより強いので、これから読んで良かった。なんとなく原作に手を出しにくいなーと思っている人には、より粗削り(と言っていいと思う)なこちらから読んでみるのが良いと思う。気になる点は多々あれど、物語の根幹がおもしろいので多分ハマる。

Text by pushman

  • Instagram
  • YouTube
  • ANGLERS