T-FAL ジャスティン
電気ケトルで快適な湯沸かし生活

日々の電気代節約のために電気ケトルを探していましたが、なかなか種類が多く、値段も幅広いですね。中には20,000円を超えるものまであります。このことから湯を沸かすことにも様々な哲学があることが推察されたので、生半可な気持ちで電気ケトルを探していた自分を戒め、ネットはもちろん実際に店舗に足をはこんで様々な要素から次の3点に絞り込みました。

  • EUPAケトル
  • KOIZUMI SEIKI エス‐ライン 電気ケトル シルバー
  • T-FAL ジャスティン

まず、「EUPAケトル」ですが、なんといっても値段が安い。電気代節約を目論んでいる僕としては、節約のための投資額を抑えるということも、とても重要な条件です。今までならあっという間に購入していたのと思いますが、電気ケトルの重要性を認識した今、とても慎重にレビューを読んでいると、なんと「沸いたお湯が臭い」というレビューがありまして、もうこれはそれが事実かどうか確認する気も失せて、対象から外すことにしました。

残りの「KOIZUMI SEIKI エス‐ライン 電気ケトル シルバー」「T-FAL ジャスティン」の2点ですが、KOIZUMIの方は値段が手頃で、やかんの風情を残したフォルムもなかなか魅かれます。容量も最大1.7リットルと膨大な量のお湯を沸かせます。T-FALの方は、値段がお手頃とはいえませんし、お湯の量も1.2リットルと何だか微妙な量です。しかし、Amazonのレビューで絶大な支持を得ていますし、どうやらとても信頼できるメーカーのようです。

ネットでは決めかねて、実際の商品を見に行ったのですが、やはりこの2点は人気商品のようで、仲睦まじいカップルも「電気ケトルいかにあるべきか?」と熱心に意見交換をしています。カップルが立ち去るまで、興味のない他の製品を見ている振りをしながらその意見を聞いていると「KOIZUMIは不安」ということです。そういえば最近「コイズミ」ときくと、不真面目な印象が反射的に思い出され、なんだか小馬鹿にされたような、嫌な気分になりますね。幸せカップルが去った後、気分を切り替えて確かめてみましたが、背が高く底面積が狭いので何かの拍子に倒れそうな予感がします。それは慎重に設置することで回避できると思いますが、電気ケトルにいちいち気を遣って生きていくのもなかなかしんどそうです。それも嫌だったのですが、僕がこの製品を購入するのをやめた最大の原因は、フタの開閉にあります。ステンレス製のフタがちょっとしまり具合が硬く、音こそしませんが、あの金属の擦れ合うなんとも不快な感触がどうしても我慢ならなかったのです。毎日毎日お湯を沸かすたびに鳥肌を立てるのも嫌ですものね。

残る選択肢は「T-FAL ジャスティン」となったわけですが、消去法で選んだものが一番高いというのもどうも納得できません。しかし、上記2点のような欠点も特に見つからず、給水口がとても広くお手入れも簡単。沸騰直後でも熱くならない持ち手など、パンフレットに書いてある良い点のみが目に入り、とても妥当な値段に思えてきました。というか、たかだか数千円のものを買うのに、こんなに悩んでいることが急速にアホらしくなり、さっさと購入して帰宅しました。

そんな経緯で購入した電気ケトルですが、特に「ここがいい」という点は見つかりません。しかし、周囲の人たちに「ティファールの電気ケトルを買いました」と伝えるとそこそこ驚かれるので、「いいもの買ったんだー」と実感させてくれます。そういう満足感に出したお金と思えば安い物かもしれません。

さて、使用してみてその嬉しさは本物となりました。もう湯を沸かしまくりの日々です。あまりに嬉しいのでその能力をストップウォッチで計測してみました。
最大の1.2リットルの場合、約7分20秒で熱湯にしてくれます。標準的なマグカップ(250cc)なら、1分45秒です。これはもうなんというか、とても気持ちがいいものです。ちょっとお茶でも飲みたいな、と思ったらスイッチを入れ、湯飲みを出して、お茶の葉セットすれば、もう熱湯ができています。心なしかお水もいいものに変化したような気がします。

ということで、若干予算オーバーの買い物となりましたが、電気代も節約できつつ、欲しいときにはすぐにおいしい熱湯を作り出し、おまけに所有欲も満たしてくれて、とても快適な生活が送れるようになりました。

ティファール 電気ケトル ジャスティン 1.2L

1〜2人暮らしなら十分な量のお湯を沸かせます。

What’s so bad about feeling good?

Update:

Text by pushman

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