Joy-Con修理キット(交換部品付き)
Joy-Conが勝手に動くようになったらまずすべきこと
久しぶりにSwitchで遊んでいると、Joy-Con(L)のスティックがおかしい。かわいらしいキャラクターがそろーりそろーりと勝手に右に歩き続ける。スティックの補正で直ったような気になっても、すぐに元に戻ってしまう。2つあるJoy-Con(L)の両方が同じ症状。調べてみると「Joy-Conドリフト」などと言われ、特に珍しい症状ではないらしい。そして根本的な解決策は買い替えるしかないという。
Joy-Conは安くないし、たまに症状がおさまることもあって騙し騙し使い続けていたけれど、「あつまれ どうぶつの森」でレアな昆虫を取り逃した時に、ぼくの体の中で決定的ななにかが切れた。
真っ先に検討したのは買い替えだけど、Joy-Conドリフトは特定のロットで起きている現象ではないらしく、買い替えても同じ状況になる可能性は高い。
ネットで評判の接点復活スプレーを試してみると、いくらかはマシになった気がする。でも、根本的な解決にはならなかったので、Amazonで修理キットを購入して分解することにした。
自分としてはJoy-Conを分解するためのツールのみを購入したつもりだったけれど、交換用スティックが2本入っていた。それならばと早速分解して交換してみると、今度は勝手に左に歩く。しかもしっかりとした足取りで。
もう一つのスティックに交換すると、今度は微動だにしない。というか、全く反応しない。スティック補正画面で確認すると、左上左下と常に超高速の入力信号が送られている状況だった。
ということで、どちらも使えず。結局元のスティックの金属カバーをこじ開けて、内部を清掃することにした。
清掃といっても磨耗したプラスティックのカス的なものをティッシュや綿棒で拭き取っただけ。金属カバーの爪は2箇所折れてしまい、カバーの役割を果たせなくなったけれど、組み立てると別のプラパーツで抑えることになるので、使用に関しては問題なし。
結果、「おー直ってる……と思ったらたまーに動きよんな」という状況に落ち着いたので、そこそこ満足している。そもそもこういうことをするつもりだったし。
でも、交換パーツ目当てで買っていたら腹立たしいことこの上なかったと思う。
同じような修理キットがたくさん売られているけれど、価格差も大きくないし、その差は使いもしないしょぼい工具の数ぐらいではないだろうか。
中にはちゃんと動くスティックもあるんだろうけれど、レビューをみる限りそれに当たる確率は高くなさそう。とはいえ、極端に低くもなさそうだ。
僕の場合、ひとつは完全に使い物にならず、もうひとつは使えるけれど交換前よりひどい代物だった。
本来なら返金か交換してもらいたいけれど、「手続きするのがめんどくさいな」「工具はまあ使えたし」という感じで、そのまま所持することを選択させる絶妙な価格設定になっているので、運試しが好きなら買ってみてもいいと思う。
交換スティックがちゃんと使えれば大当たりだし、最悪でも純正スティックを分解して元に戻せなくなった時の応急処置にはなる。……ぐらいのものとしては、使えないこともないのかなと。
分解組み立てはそれなりにめんどくさいし、特に金属カバーを外すとほぼ確実に破損するので、保証期間内であれば任天堂に修理してもらうのが一番いいと思う。
分解に必要な工具で家庭になさそうなのはY字ドライバーぐらいなので、こういう修理キットの粗悪な工具の寄せ集めを買うより、ちゃんとした工具として売られているものを買う方がいい。修理キットと同じ金額を出せばよりしっかりとした工具が手に入るはず。
ということで、Joy-Conスティックの調子が悪くなったら、いきなり分解したりせず接点復活スプレーで簡易清掃し、それでだめならY字ドライバーを購入して分解清掃をするのが無難だと思う。
追記:
何度かの清掃時に斜めに差し込んでしまったようで、常時上方向に入力されている状態になって焦った。修理キットや交換パーツを使用するために分解組み立てする際は、内部の配線がきちんと差し込まれているか確認した方がいい。
Joy-Con修理キット(交換部品付き)
タイムセールで購入。含まれていた工具で使ったのはY字ドライバーのみ。他の工具(みたいなもの)は家にあるもので代用できるはず。プラスドライバーやピンセットも持っていないという場合、いい機会なのでちゃんとしたものを購入することをおすすめする。
購入時の価格 ¥1,173
KURE 接点復活スプレー #1424 220ml
スティックにたまったホコリやゴミがドリフト現象の原因なら、これを吹きかけるだけで症状が治ることはあると思う。分解交換に比べると簡単だしリスクも低いので、まずはこれを試してみることをおすすめする。