ミッチェル408とスプーンで釣ったアマゴ
釣りたい気持ちと、道具へのこだわり

「テンカラで渓流魚を釣る」という目標を達成できて、渓流釣りがますます楽しくなった。状況や気分に応じてルアー釣り、テンカラ釣りを選べるようになり、楽しみの幅が広がったこともうれしい。

まとまった雨が続いたせいで、久しぶりの釣行は大増水。とりあえずテンカラで入渓したものの、ひどい濁りと急流で狙うべきポイントがさっぱりわからない。
何度か毛鉤を投げてみたけれど反応がないし、こんな状況ではテンカラはかなり不利だと判断してルアー釣りを楽しむことにした。

流れの強い本流は厳しいと判断して、比較的水がきれいな支流に移動。ここも増水していて流れも速く、強い。
比較的流れが緩くなっている箇所や大きな岩のあたりを探ってみても、反応がない。しばらく釣り上ると少し危険を感じる水位になっていたので、いったん引き返すことにした。

さっき釣り上がってきた川なのに、見る方向が変わると別の川に見えてくる。やっぱりいろんな角度で物事は見た方が良い。さっきは気がつかなかったポイントも見えてきた。
こうして新たな発見があると、テンションも上がる。

新たなポイントはもちろん、さっきは投げるのを見送った倒木の近くなど、ルアーを引っ掛けてしまう可能性が高いポイントにも積極的にミノーを投げていく。
人が攻めないポイントを攻めれば釣れる可能性は高くなるし、一投一投を丁寧にキャストすることで精度もあがるはず。なんだって練習しないと上手くはならない。

こんな前向きな考えが自然に思い浮かぶことも気分いいなぁ、なんて思った直後、「あッ」と思ってフェザリングしたけれど時すでに遅し。投げたミノーはしっかりと倒木に絡みついていた。

1,200円もした買ったばかりのお気に入りのミノーなので回収したいけれど、水深の深さと流れの強さを考えると、とても回収できない。
自分がゴミを出してしまったことも嫌な気分だし、上がったテンションは一気に下がってしまった。

この状況なら回収できないのは仕方がない、と自分を励まし、ロストしてもダメージが少ない(比較的)安価なスプーンを装着。
上手い人がスプーンを使うと狙ったレンジを攻められるらしい。でも、下手くそなので自分の投げたスプーンがどういう状況にあるのかさっぱりわからない。

小首を傾げながら投げては巻いてを繰り返していると、ラインがティップに絡まったような抵抗を感じる。
ビニール袋でも引っかかったかなと思い、誰に見られているわけでもないのに苦々しい表情を作って巻き続けると、小さな小さなアマゴがかかっていた。

ミッチェル408とアマゴとMIUネイティブシリーズ 4.2g
ミッチェル408よりほんのちょっぴり大きい、小さなアマゴ。これくらいのサイズはかわいいのでじっくり眺めたくなる。

積極的にスプーンを使ったわけではないし、ヒットした感触もなかったので「釣った」という感覚は皆無だけど、アマゴとスプーンとミッチェルが一つの視界に入っていることがうれしい。

まだまだ経験が少ないので、とにかく「魚を釣りたい」「魚を見たい」という欲が強いし、釣れなくてもなにかしらの反応は欲しい。
今まではスプーンを投げても扱いが難しく、反応を得られることが少なく、より楽に反応を得られるミノーやシャッドに頼っていた。

今回の幸運で、魚が興味を持つようにスプーンが動いていればちゃんと釣れることが心で理解できたので、これからはスプーンを操れるように、反応がなくてもぐっと我慢して、より高い満足感を得られる釣りを楽しみたい。

アマゴとパームスサムシャッド(マグマヤマメ)
後日スプーンを諦めてシャッドを投げたら一投目でヒットした21cmのアマゴ。渓流で使うルアーは小さいし、飾りたくなるような造形をしているものも多いけれど、魚と一緒に写真を撮った時はスプーンの素朴さがよりよい雰囲気を作ってくれるように思う。……写真撮影の技術にも問題はあるだろうけれど。
ミッチェル408と極小アマゴ
その後に釣ったさらに小さなアマゴ。じっと見ていると408が巨大なリールに見えてくる。一度バラしてしまったのにまた食いついてきたので、かなり好奇心旺盛な個体だったと思う。使用したスプーンはどちらもMIUネイティブシリーズ4.2gのスプーン
Update:

釣り

Text by pushman