これから始める人のためのエアライフル猟の教科書
一人で狩猟を始めるつもりの人におすすめ

狩猟に興味を持ってから猟師が書いた本をいくつか読み、少しずつ狩猟のイメージが掴めてきたが、空気銃に関する情報はほとんど得られなかった。『山賊ダイアリー』は空気銃猟の雰囲気がわかる数少ない本だが、あくまで漫画なので狩猟にまつわるおもしろい、楽しい、興味深いエピソードがメインとなっており、実際的な情報は詳しくは書かれていない。それを補完してくれるのが、『これから始める人のためのエアライフル猟の教科書』。空気銃で狩猟をするために必要なことや、基本的なルールやマナーなど、知っておくべきことが書かれている。

『これから始める人のためのエアライフル猟の教科書』

狩猟免許や銃の所持許可などは情報を得やすいが、あまり見たことないのが空気銃の弾(ペレット)の情報。「何故てるてる坊主のような形状なのか」「他の形状のものはどんな特性があるのか」などを一覧できる。もともと銃に関する知識を持っていない人にとって、大変ありがたい情報だと思う。ゼロイン調整のやり方や、射撃に関する情報も紹介されており、これも興味を持たなければ触れることのない情報なので、大変参考になる。

著者の一人が銃砲店の方なので、(当時の)最新の空気銃情報は充実している。威力や発砲音など、狩猟中に気になる情報の比較もあるし、特徴も解説してくれているので、自分にあった銃を選ぶ助けになる。とはいえ、この1年で一気に大口径の空気銃が販売されるようになったので、重版されるなら最も更新が必要な項目だと思う。

狩猟鳥も詳しく紹介されており、「捕獲しやすさ」「見つけやすさ」「警戒心」がぱっと見てわかるようにされていて親切。一部の鳥は味も紹介されているので、それを参考に狙ってみてもいいかもしれない。

狩猟をもっと気軽に始めようというコンセプトで作られているシリーズなので、少しライトな雰囲気にしすぎな点が気になるが、何も知らない人にとっては良い教科書になっていると思う。「免許は取ったけど自分に狩猟ができるのかな……」と不安だったが、この本をとっかかりにしていろいろ動くことができた。今でもたまにパラパラとめくって、自分がやっていることを確認したりもする。周囲に狩猟をしている人がいなくて話を聞く機会があまりない人は、読んで損はしないと思う。

これから始める人のための エアライフル猟の教科書

読書

Text by pushman

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