クリップ式スマホ用カメラレンズ(Aucan)
やめられない安物買いの銭失い
先日初めて体験した渓流釣りは、普段あまり写真を撮らない僕でも、「これは写真に撮りたい」と思う風景や出来事が多かった。今まで見ていた渓流釣りの写真や動画も、一度経験したことで見方も変わり、自分もあんな風に釣りたい、そして記録したいと思い始め、他に必要なものが色々あるのにアクションカメラの購入を検討しはじめていた。
とはいえ使えるお金も限られているので、まずは快適に釣りをできるためのものを揃えることを優先し、カメラは今あるものを活用することを考えた。幸い先日バッテリー交換して復活したiPhone 6がある。調べてみると、iPhoneをアクションカメラ代わりにできないこともないらしい。ということで、安価なクリップ式のレンズをAmazonで検索。数も多いし価格の幅も広い。とりあえず景色を撮るための「広角レンズ」、そして釣った魚をええ感じに撮れそうな「マクロレンズ」がセットになったものを購入した。
このレンズはまずマクロレンズがあって、広角レンズはさらにレンズを被せるように使う。届いたものは思っていたよりもしっかりした作り……と思ったけれど、マクロレンズが外れていた。簡単に外れるので簡単につけ直せるけれど、ちょっと不安。
値段が値段なので期待していないつもりだったけれど、まあ使えなくはなさそう。広角レンズはかなり効果を感じられた。マクロレンズもそれなり。
2度目の渓流釣りに持って行ったけれど、釣りが楽しすぎて、そしてそんなに釣れなくて、撮影する機会がない。お昼ご飯の時にようやく思い出し、適当に景色を撮影してみた。まずはレンズ無し。
同じ場所からレンズを付けて撮影したのがこれ。
画角はかなり広がっているけれど、広げた範囲がボケボケでなんだかエンカウントしそうな勢いのある画像になっている。まともに写っている範囲は結局元の撮影範囲とそう変わらない気がする。
被写体との距離があるからかもしれないと思い、帰宅後カッターマットを撮影してみた。
まずはレンズ無し。
レンズ有り。
広角にしたことで映り込む箇所がものすごく歪むことと、被写体との距離は関係なさそうなことがわかった。レンズに関する知識はないけれど、クリップで挟むだけの簡易な後付けなので、多分どのメーカーのレンズでもこんな感じになると思う。
今度はマクロレンズを装着して広角レンズを撮影してみた。まずはレンズ無し。
距離は2cm程度。どうやってもピントが合わない。でも、レンズを装着するとこうなる。
やっぱり周囲は滲んだようになってしまうけれど、マクロレンズってそういうものなんだろうか。よくわからないけど使えなくはないと思う。これも周囲がボケているというよりもブレている感じがするので、やっぱりマクロレンズとは別物、ちょっとした遊びで使うしかない感じ。
結論としては、やっぱりスマートフォンはそのまま使うのが一番いいらしい。はっきり言って、そんなこと購入する前にわかっていたけれど、試してみたいことが数千円でできるなら決して高くはないと考えた。同じようなレンズは百均でも売っているけれど、価格で言えば10倍以上しているのでちょっと期待しすぎた感はある。とはいえ百均のもので試していたら、10倍以上の価格のこの商品に、より希望を見出していた可能性はかなり高かった気がするので、お試しにこれを買ったのは正解だったかもしれない。「使えない」という事実には変わりないけれども……。
と書いたところで、「BLIPS/ブリップス スマートフォン用 極薄 レンズキット」なる商品を発見。これは……この手の商品の最終形な気がする。スマホのサイズも変わらないし、取り付ける場所の調整も簡単そうだし。今こういうものを買うなら間違いなくこれを買うだろうけど、流石に同じようなものいくつもいらないし、EOD Kiss X4にも取り付けられるCanonのパンケーキレンズに興味がいってるので、とりあえずカートに入れておくだけにしよう。
スマホ用カメラレンズ Aucan 16mm/0.45x広角レンズ 15xマクロレンズ
使えなくはないけれど、広角レンズが欲しい人が期待するような画像は撮れない。マクロレンズもBLIPSの方がいい気がする。レンズの性能が同じようなものだとしても、使い勝手はBLIPSの方がよさそう。
購入時の価格 ¥1,599