ビリヤードに必要なもの
想像力とかっこいいキュー

マイキューを購入して約半年、上達はせずともおもしろさは増しています。ポケットビリヤードは的球をポケットするゲームだと思っていましたが、最近は手球をコントロールをするゲームなんだなぁ、とつくづく思います。ポケットすることはある程度時間を費やせばそんなに難しくなくなります。でも、手球を次の的球を入れやすくするためにポジションすることを意識しだすと、これがもうほんとに難しい。そして、今までポケットできていた球もトバすようになり……というのが僕の現状です。

景品のキューとマイキュー

おそらく、ポケットさせるための狙いは教えてもらえば誰でも理解できるはずです。理論上はそこに手球が当たれば、的球は必ずポケットできます。この関係はとてもシンプルなので、ほとんどの場合深く考える必要はありません。でも、手球をコントロールさせるためには撞く強さや撞点を考える必要があり、それを考えだすと今まで入っていた配置でも入らなくなるんですよね。もちろん手球のコントロールにも考え方の基本はあるのですが、力加減や回転の伝え方など、個人差があるものが大きな要素になるので、それを知っていても理論通りに撞けないのです。というか、自分が思ったような回転を手球に与えられているのかが、最初は自分でもわからないと思います。これがただポケットさせるだけのプレーと、手球のコントロールを意識したプレーの違いですかね。この壁は想像以上に高く、未だ思い通りに手球をコントロールできたことがありません。偶然いい感じの配置になることはありますが、なんか余計自分に腹が立ちます(笑)。

そしてなによりビリヤードに必要なものは、これらの理論を理解した上での創造力です。巧い人たちのプレーを見ていると、ポケットするのが楽になりつつ、次の的球に出しやすい配置に手球を楽々と持っていきます(そういう風に見える)。たまにA級の人と撞かせてもらうことがありますが、その流れは見ているだけでおもしろいですね。実際見ているだけで撞かせてもらえませんし。それでも間近でA級のプレーを見るのはとても勉強になります。

ということで、これからはいろんな物事を道具のせいにせず、自分の能力を上げていきたいと思います。とはいえ、道具にこだわりたいのも事実。個人的な好みですが、派手なインレイは要らないんですよね。ハギは好きですど。最初のキューも無地にすれば良かったなとちょっと後悔しています。今欲しいのはシンプルでかっこいい、ビリヤードの神様「エフレン・レイズ」モデルのキューです。マスワリが狙った通りにできるレベルのB級になれたら購入したいと思っています。

エフレンキュー ELM-02

これがハギなら……残念ながらインレイです。

What’s so bad about feeling good?

Update:

Text by pushman

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