マルチツール WINGMAN
「欲しい」と思った人なら満足必定

玉石混交とはいえ、ネットの情報には助けられることも多い。特に狩猟や釣りは最近まで接点が無かったので、いろんなブログやSNSの記事を参考にしている。参考になる記事の中には、困った副作用があることも多い。読んでいるうちに同じようなことを体験したくなったり、自分には必要ないものまで欲しくなってしまうのだ。

レザーマンのマルチツール「WINGMAN」は、そうして特に必要ないのに買ってしまった道具のひとつだ。

マルチツール「WINGMAN」

レザーマンのマルチツールからは、「ファッションで携帯するものではなく、ちゃんと使える道具ですよ」いう無骨な雰囲気を強く感じた。
手にした時に、その感覚は裏切られていないと確信。しっかりとした手に馴染む重さ、各ツールを引き出す時の抵抗も心地良い。
「いい道具を買ったなぁ……」とニヤつきながら、日常生活でWINGMANを使う状況は訪れない予感も強く感じたので、とりあえず身近に置いて積極的に(多少無理をしても)使っていくことにした。

手に持ったWINGMAN
収納しているサイズは手に馴染む絶妙な大きさ。しばらくは手に持つだけでニヤニヤしていた。

とはいえ日常でマルチツールを使いたい状況がなかなか訪れない。猟期を迎えてようやく、なにかを切ったりこじったり、細々とした作業がたくさん発生してくれた。
使ってみると作業しづらいことはないし(作業しやすいとは言えない)、「WINGMANを使っているぞ」という感覚が、作業の楽しさに嬉しさを追加してくれる。特に嬉しいのが、どんな道具を使えばいいのかわからない作業をする時。何に使うのかわからないツールを引っ張り出して、何かをなんとかできると、なんとも言えない満足感に浸れる。
おかげで最近は、なにをするにせよまずはWINGMANを手に取って、作業を進めるようになった。

iPhone SE(第1世代)ケースとWINGMAN
iPhone SEのケースについていたスナップボタンが邪魔になったので、このダンボールを開ける時に使いそうなツールを使ってこじり取った。めちゃくちゃスムーズに、きれいに取れた。

マルチツールは器用貧乏な道具で、使い勝手は大抵の場合専用の道具に敵わないし、使いたい道具を使える状態にするために一手間必要になる。めんどくさい。
今まではそう考えていたし、多分おそらく、それは間違っていない。でも、レザーマンのマルチツールはこうしたデメリットを無視できる満足感を与えてくれて、楽しい作業をさらに楽しくしてくれている。

LEATHERMAN マルチツール WINGMAN

兄弟モデルのSIDEKICKと迷い、ノコギリよりもハサミの方が使用頻度は高いはずだと考えた。今後買い直すことがあれば、どっちもあるWAVEを選ぶと思うけれど、当分の間は壊れることはないだろうし、保証期間は25年もあるので、このままずーっとWINGMANを使い続けることになりそう。

購入時の価格 ¥8,640

参考サイト

What’s so bad about feeling good?

Text by pushman

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