Heartfield

What’s so bad about feeling good?

The Peanut Vendor—— 古い時代の良き音楽をかっこよく伝える音楽。

2015年09月13日(日)

音楽 /

Text by pushman

Sweet Hollywaiians(スウィート・ホリワイアンズ)がゲストを中心に構成しつつ、彼らの世界観を存分に表現するシリーズの第4弾『The Peanut Vendor』。今までの同シリーズではゲストの個性を全面に押し出し、ホリワイアンズのアクの強さは控えめになっていましたが、今作のゲストはこれまたアクの強いマキ凛花。何度かライブを楽しませてもらいましたが、目と耳で楽しめるエンターテイナーです。
日本で類を見ないアクの強い2組の世界観が混ざり合い、とても楽しい作品に仕上がっています。

『The Peanut Vendor』とLyon and Healy Mandrin A Style

残念ながらアマゾンやiTunesで試聴できないので、YouTubeからの参考動画とともに各曲を紹介します。

1. Pretty Eyed Baby

オープニングに相応しい軽快で楽しい曲。ホリワイアンズファンにはライブでもお馴染みかもしれません。無骨なコーラスがマキ凛花の華やかさを際立たせています。日本語の歌詞も牧歌的でいい感じなのでライブで聴いてみたいです。

2. Tico Tico

昔の音楽に興味がある人は耳にしたことはあるのではないでしょうか。メロディラインがストリングスにぴったり。癖になります。マイナーからメジャーに切り替わる瞬間が気持ちいい。聴けば聴くほど楽しくなってきます。

3. In The Shade Of The Old Apple Tree

前作『SAME OLD SONG BOOK』にも収録されていましたが、男性ボーカルの純朴な雰囲気と違い、今回はかわいくメルヘン。ソロパートも華やかで開放感があり、相変わらず自然と笑顔になります。

4. The Peanut Vendor

トロピカルな音色のストリングスで始まる軽快な曲。繰り返されるメロディとメッセージ性を感じない歌詞が、耳に心地いいです。

5. Bali Ha’i

マキ凛花の歌声と絡みつくようなスティールギターの音色が印象的な曲。ともに気怠いメロディと相性が良く、艶やかに聴かせます。

6. Mambo Italiano

静かで熱い芝居が始まるようなオープニングからのギター(じゃないかも……)とマンドリンが気持ちいい。野太いコーラスも思わず声を合わせてしまいますし、癖になる曲です。ちなみに最近替え歌がCMで使われていました。

7. Heat Wave

情熱的な前曲から一転、語りかけるような優しい音色の旋律が繰り返されて心地よい曲です。自分の過去を優しく振り返っているような印象を受けているのですが、多分そんなことは歌われていないと思います。

8. I’m In The Mood For Love

ギターによるオープニングからぐっと惹きつけられ、一人穏やかに愛について思索しているような映像が浮かんできます。もともとある曲の魅力を、ギターソロが一層深いところに誘います。たまりません。

ホリワイアンズの演奏する音楽の大半は、音楽が楽しい平和な気分になるためだけに存在していたような時代の音楽です。そのせいか、いつの時代の音楽も彼らが演奏すると音楽や詩にどうしてもまとわりついてしまいがちなものが薄れ、純粋にメロディやリズム、音色などを楽しめる音楽に仕上がります。もちろん楽しい、心地よいという感覚だけでなく、残るべきものはきちんと残っていますのでご安心を。そこから想起されるシンプルな感情は、複雑な現実世界に絶対に必要なものだと、僕は思います。

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