そうだ、村上さんに聞いてみよう|村上春樹
そうだ、村上さんに聞いてみよう|村上春樹
- Author : pushman|Book|2005-10-21 Fri 03:19
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正式名称「「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?」内容はこのままです。重い質問や軽い質問はもちろん、普段そんなこと考えたことも無い、というような質問をぶつけられた村上春樹が、真剣に、あるいは適当に回答しています。数年前まであった「村上朝日堂ホームページ」の書籍化されたシリーズの一つですね。
僕はこの本がゆるーく好きで、何回も読んでます。ある時には電車で。またある時はお風呂場で。そんなわけで結構へたってきてますが、いつどこで読んでも「ははは」あるいは「へへへ」と軽く笑えて為になる本です。
この本を読み直すきっかけっていつも同じなんですが、なんとなしに手に取ってページを開いてへらへらしていたら、いつの間にか読み終っていた、という感じです。全282の質問をジャンル分けしてるわけでもなく、ただずらっと掲載しているので、どこから見てもいいんですね。個人的にそういう種類の本って好きです。短編集ってそう読めそうで読めないでしょ? 構成が変わると結構印象も変わりますからね。なので、ちょっと気持ちの休憩を取りたいときに、この手の本があるととても重宝します。
僕は村上春樹の小説はもちろん、エッセイも相当猛烈に好きなんですが、もっともよく人柄がでてるのがこの本だと思います。わりと純粋な疑問に、適当な、でもこみいったウソで答えてみたり、文学や文章のアドバイスを求める声には真摯に応えて、音楽や映画の話題には飾り気のない愛情でもって答えています。わりと答えにくい出版業界の話には、思うところを率直に書いてますが、女性関係のことはクールに対処。こんな感じの基本姿勢を崩すことなくきちんと続けていることも、村上春樹っぽい(当たり前だ)。たまに口語体の文章があったりするところや、くだらないギャグを言ったり、罪の無いウソをついたりしているときの、嬉しそうな感じがとてもよく伝わります。
ほんとボケーッと読めるのですが、僕のおすすめは
- 『村上春樹イエローページ』などを読みますか?
- ホームページで作者と読者が出会うことは?
- どうやって文章修業しましたか?
- 格言の勘違い
- パソコン通信での出会いをどう思う?
- 打たれ強くない私にアドバイスを
- 1年前に女の子に貸した本は?
- 至福のソファを選ぶには?
- 自分の作品の英訳本に感想は?
- どうしても負けたくない私
- 団塊の世代についてどう思いますか?
- 村上さんの女性関係と夫婦生活は?
- どうしたら自分が好きになれるか?
- 職場の上司へのピュアな想い
- すごく腹が立ったときはどうしますか?
- 理不尽なことを言われたら、どうする?
- 教育上好ましくない本を読ませてもいい?
- 話し下手で社交的ではない性格
- ガールフレンドに振られました
- がんの告知はすべきか?
- 『アンダーグラウンド』は別の表現方法はなかったか?
- 過去の作品が好きだと言われたら?
- 不倫にはどんな気持ちで挑むか?
- 小説の登場人物のように自由に生きるには?
- 村上作品を読むと何か食べたくなる
- 人生の変わり目の決断は?
- 村上作品の中毒症状でしょうか?
- モラルの低下について
- 不倫はいけないことだと思いますか?
- 何もやりたくない日はないの?
- 春樹さんは恋愛至上主義者ですか?
- 模擬試験に出た「作者の意図は?」
- 片思いを告白するのは?
- また「不倫問題」の相談ですが
- 「私のどこが好きか100言って」と言われたら?
- 人生の目標がない子どもたち
- セックス描写に苦しく悲しい気持ちになる
- 一目ぼれした経験は?
- 大学で学ぶことは意味がないのでしょうか?
- 夫婦喧嘩で悪くなくとも謝ることは?
- 友達の男女でHはあり得るか?
- 大学が死ぬほどつまらない
- インタビューの意味は何か?
- あなたは不幸せなのですか?
気がつくとリストアップしながら読みふけっていたのですが(笑)、なんぼ程気にいっとんねん、俺。これでも結構削ったんですけどね。ちなみにここにあげたものは基本的にまじめな回答ばかりです。くだらないけど笑える回答を入れると「全部」と書くのとほぼ同じです(笑)。
これらの質問・疑問は僕に少なからず関係があるものもあれば、まったく考えたり感じたことのない疑問もあります。でもどの回答も、僕がぼんやり考えていたことをはっきりとしてくれたり、考え方を変えるきっかけになっています。そしてこれらの回答は、この本を読まずとも、村上作品の根底にずっと流れているものです。僕にとっては、ということですが。
なんかこの本の感想なのか目次なのか、よくわからないものになってしまいましたが、パラパラめくっているだけで悪くない時間が流れますよ。ほんとに。読んだときは「ははは」と笑って終っても、ふとその疑問と回答を思い出すことで、すこしだけ視野が広がってるんですね。多分。そして、当たり前のことなんですが「自分だけじゃないんだな…」という大事なことに気がつきます。
これから寒くなってきて、お風呂にゆっくり入ることになると思いますが、そんな長風呂のお供に最適です。
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Tag(s): 村上春樹
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