2005-10-21 Fri
正式名称「「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?」内容はこのままです。重い質問や軽い質問はもちろん、普段そんなこと考えたことも無い、というような質問をぶつけられた村上春樹が、真剣に、あるいは適当に回答しています。数年前まであった「村上朝日堂ホームページ」の書籍化されたシリーズの一つですね。
僕はこの本がゆるーく好きで、何回も読んでます。ある時には電車で。またある時はお風呂場で。そんなわけで結構へたってきてますが、いつどこで読んでも「ははは」あるいは「へへへ」と軽く笑えて為になる本です。
この本を読み直すきっかけっていつも同じなんですが、なんとなしに手に取ってページを開いてへらへらしていたら、いつの間にか読み終っていた、という感じです。全282の質問をジャンル分けしてるわけでもなく、ただずらっと掲載しているので、どこから見てもいいんですね。個人的にそういう種類の本って好きです。短編集ってそう読めそうで読めないでしょ? 構成が変わると結構印象も変わりますからね。なので、ちょっと気持ちの休憩を取りたいときに、この手の本があるととても重宝します。
僕は村上春樹の小説はもちろん、エッセイも相当猛烈に好きなんですが、もっともよく人柄がでてるのがこの本だと思います。わりと純粋な疑問に、適当な、でもこみいったウソで答えてみたり、文学や文章のアドバイスを求める声には真摯に応えて、音楽や映画の話題には飾り気のない愛情でもって答えています。わりと答えにくい出版業界の話には、思うところを率直に書いてますが、女性関係のことはクールに対処。こんな感じの基本姿勢を崩すことなくきちんと続けていることも、村上春樹っぽい(当たり前だ)。たまに口語体の文章があったりするところや、くだらないギャグを言ったり、罪の無いウソをついたりしているときの、嬉しそうな感じがとてもよく伝わります。
ほんとボケーッと読めるのですが、僕のおすすめは
気がつくとリストアップしながら読みふけっていたのですが(笑)、なんぼ程気にいっとんねん、俺。これでも結構削ったんですけどね。ちなみにここにあげたものは基本的にまじめな回答ばかりです。くだらないけど笑える回答を入れると「全部」と書くのとほぼ同じです(笑)。
これらの質問・疑問は僕に少なからず関係があるものもあれば、まったく考えたり感じたことのない疑問もあります。でもどの回答も、僕がぼんやり考えていたことをはっきりとしてくれたり、考え方を変えるきっかけになっています。そしてこれらの回答は、この本を読まずとも、村上作品の根底にずっと流れているものです。僕にとっては、ということですが。
なんかこの本の感想なのか目次なのか、よくわからないものになってしまいましたが、パラパラめくっているだけで悪くない時間が流れますよ。ほんとに。読んだときは「ははは」と笑って終っても、ふとその疑問と回答を思い出すことで、すこしだけ視野が広がってるんですね。多分。そして、当たり前のことなんですが「自分だけじゃないんだな…」という大事なことに気がつきます。
これから寒くなってきて、お風呂にゆっくり入ることになると思いますが、そんな長風呂のお供に最適です。
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