2004-10-06 Wed
今回は「pink」を読みました。いや、岡崎京子さん、ほんといいですね。「ジオラマボーイ パノラマガール」の前に発行されていますが、こっちのほうが作品としておもしろかったですね。
帯の言葉がいいです。「愛と資本主義。」そしてそれに続く言葉「さあ、はじまり、はじまり でも一体 なにが?」ものすごく斜に構えておいて、普通のOLの会話でこの物語は始まります。
今から15年前の作品で、まあなんて言うか時代を感じさせてくれる作品でした。でも古くさいとは思いませんでしたね。それはやっぱり岡崎京子さんが描こうとしているものが、人の不普遍的な問題であるからかなと思います。
他の岡崎さんの作品にも共通しているのですが、あまり感情移入できる人間がいないんですよね。でもみんなにちょっとずつ感情移入できる部分があります。そんなことしたくない人間にも。この作品で言えば、ユミちゃんの義理の母親とか。僕は男でしかもモテモテな人間ではなかった(これから先は…)ですが、それでもこの母親の悩みというか恐れ、嫉妬なんかはわかってしまいますよね。…悲しいような…嬉しいような…
話の流れとか雰囲気から言って、この作品は岡崎京子入門に最適かもしれません。「エンド・オブ・ザ・ワールド」も同じように入門に最適と言いましたが、こっちのほうが万人受けしそうな気がします。ラストもなんていうか衝撃的ではないし。その分「ヘルタースケルター」を読んだ後だと正直物足りないなぁ、という感じはしますね。精神的負担は軽いです。でも油断してるとユミちゃん、ブチ切れるので注意が必要ですけどね(笑)。
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へルタースケルター|岡崎京子
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バッテリー|あさのあつこ