身から出た鯖 (6)|中崎タツヤ

身から出た鯖 (6)|中崎タツヤ

Author : pushman|Book|2005-10-27 Thu 11:38

ふらっと本屋さんに行くと、出てましたね「身から出た鯖 (6)」。もう10年以上中崎タツヤさんの漫画を読み続けていますが、ほんと基本は変わらないですね。それだけ完成されているということなのかよくわからないんですが、飽きずにおもしろいです。一番変わっていないのは、相変わらずな絵ですね(笑)。

ほんとにくだらないことをとことん考えると、すっと抜けちゃう、というおもしろさがこの漫画の醍醐味です。帯にあるとおり「だからなんなんだ!」ということばかりなんですが、それでも妙に納得させられたりするのは、それだけ真剣に考え込んでいるからでしょう。「くだらないこと」といっても、普段僕らの考えていることもそんなに重要なことではないし、考えが暴走するって結構ありますよね。僕はしょっちゅうあります(笑)。あと、笑っちゃいけない状況や、まじめな人間や出来事を、少しばかり極端に描いてみたり、それって僕らも結構冗談で言ったりしますよね。「それいっちゃまずいだろう」的な言葉って、互いに信頼しているごく親しい間柄でのみ成立する、とても高度な笑いだと思います。それを漫画にしているので、基本的にむちゃだと思うんですが(笑)。そのせいか、むちゃくちゃムラがあるんですよね。ほんとにぴくりとも反応しない話もあります。ところが、後日読み直すと妙におもしろかったりね。不思議なもんです。

最近は結構ネタ切れのためか、個人的な体験に基づく話が多いのですが、そんな中からこの人の本質が垣間見えて、かなり好感がもてます。特に今回のラストは、なかなか深いお話です。もちろん、ニヤリとさせてくれますし。この人も町田康と同じく、人間の行動をよく観察していると「これは想像以上におもしろいな」ということに気付いている人なんだと思います。お金と時間に余裕のある人は、ぜひぜひ読んでみてください。

話はがらっと変わりますが、iTMSが日本でも始まり、音楽を1曲づつ買うことが当たり前になりつつあります*1。それはそれでおめでたいことですが、僕は漫画こそそうすべきだと思っています。もちろんシリーズものとかは一話だけ読んでもつまらないですが、急にある漫画のあの時のセリフが気になることってありませんか? もしくはある回だけうっすら覚えていて、オチが気になって眠れないとか。そんな時に、一話だけ買えたらとても便利なんですけどね。特に、この作品のように、完全なる一話完結ものだったらすごい嬉しいんですけど。ついでにアフィリエイトとかも活用しやすいですし(笑)。電子書籍で小説とか売ってますが、こっちの方が売れると思うんですけどね。
「これは笑いました」
って書いてあって、一話10円〜50円とか、そんな値段で。長時間画面で見てると目が疲れますから、4コマ漫画とかなら特にいいと思うんですけど。駄目ですかね?

身から出た鯖 (6)

身から出た鯖 6 (6)

中崎 タツヤ
少年画報社:2005/08/26
価格:¥ 780(定価:¥ 780)
ユーズド価格:¥ 454
通常3~5週間以内に発送
(価格・在庫は11月21日 15:26現在)



  • *1:ちょっと大げさに書いてみました。無論僕はまだ利用していません(笑)。

Tag(s): 中崎タツヤ

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