ヘウレーカ|岩明均

ヘウレーカ|岩明均

Author : pushman|Book|2004-12-05 Sun 20:35

本棚整理をしていたのに、気がついたら読み終わっていました。

世界史を勉強したことがないので、時代背景等はよくわからないのですが、ローマ帝国が猛烈に盛り上がってきた時代の物語のようです。

紀元前二百余年、地中海世界の覇者をめざす超大国・ローマはシチリアの都市シラクサに進攻した。ところが、シラクサには天才数学者・アルキメデスが心血を注いでつくった都市防衛兵器があったのだ。その驚愕の技術と威力とは!?

ヘウレーカ

数学者アルキメデスが発明した兵器に守られている都市を舞台に、戦争の生み出すものや、人の心の動きなんかが描かれています。しかし、深く突っ込んでいるわけではなく、主人公ダミッポスの目線で、淡々と語られていきます。

個人的には大好きなんですが、Amazon のレビューではわりと不評なので驚きました。僕は全然悪くないと思います。

相変わらず十分な残酷さで、人がボッコボッコ死んでいきますが、その大量の死者を生み出す兵器の仕組みにはとても魅力があります。でも、やはりその機械そのものは、単純に怖いですね。でも、使える人間がそれを動かしたくなる気持ちもわかるし、なによりそれを生み出せてしまう人間は、それを作らずにはいられない。そういう知識欲が究極に高くなっちゃうと、マッドサイエンティスト、という奴になるんでしょうか。それを踏みとどまるか否か。そこんところの基準ってなんなんだろう? アルキメデスは踏みとどまったように見えますが…でも、他にすること、なかったのか? なんて事を考えてしまいました。

歴史物って、どこまで創作していいのかすごく難しいと思うのですが、よくもまぁここまで楽しめる物語にできるもんだと思いました。しかし、最後にアルキメデスがひらめいたことってなんなんだろう。タイムマシンがあったら確認したいことが、一つ増えました。

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Tag(s): 岩明均

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