2004-10-22 Fri

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Heartfield - What’s wrong about feeling good?

お父さんのバックドロップ|中島らも

超老伝ーカポエラをする人」を気に入ったので、続けて「お父さんのバックドロップ」を読みました。

4人の「子供より子供っぽい」お父さんを集めた短編集です。表題作「お父さんのバックドロップ」は「超老伝」と同じく、格闘技好き、特にプロレス好きにはたまらないでしょうね。夢枕獏さんによる解説にも書かれていますが、プロレスへの「愛」が無ければ書けない表現が多数あります。

下田くんのお父さんは有名な悪役プロレスラーの牛之助。頭は金髪、顔は赤白の隈取り、リングでみどり色の霧を吹く。そんな父親が下田くんはイヤでたまらない。今度は黒人の空手家「クマ殺しのカーマン」と対戦することになったのだ。父を思う小学生の胸のうちをユーモラスにえがく表題作。ロックンローラー、落語家、究極のペットを探す動物園園長と魚河岸の大将。子供より子供っぽいヘンテコお父さんたちのものがたり。

お父さんのバックドロップ

4つの短編ですが、はっきり言ってどれも同じぐらいいいです。いいんですが、凄く直球なんで「超老伝」を読んだ後ではちょっと物足りなかったのは確かです。番組名(日テレ系?)は知りませんが、日曜日の22時か23時前ぐらいにやってる 3 分ぐらいのほのぼのアニメを思い出しました。

なんやかんやとありましたが、みんな仲よくなりました

といった風な感じで。それが悪いとは全く思いませんし、実際ほのぼのしましたし。でもなぜか引っ掛かるかんじがあります。たぶんそれは、僕がらもさんに期待していることではなかったからだと思います。どこかでひねりが欲しかった。

と、全ての物語を読み終わって感じました。しかし、この本の最大の魅力はらもさん自身のあとがきにありました。あとがきで感動したのは初めてです。「あー、中島らもさんってこんな一面があるんだ…」とじわーんと来てしまいました。このあとがきは、まえがきであってもいいような気がします。実際僕はあとがきを読んでから読み直してしまい、最初に読んだ「なんかこそばいなぁ」という感じをきれいさっぱり忘れてしまったのですから。

映画も公開されてますね。関西小劇場の方々が多数出演されていますが、どうしよかな…この短い話をどうやって1時間半に伸ばしたのかもすごく気になります。

お父さんのバックドロップ (集英社文庫)

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