2005-12-29 Thu
ちょっと遅いですが、VictorがiTMSに参加されたということで、めでたいですな。しかも、くるりの曲が提供されてますね。最近はあまり聴いていませんが、「TEAM ROCK」は一番好きなアルバムの一つです。それまでそんなに興味がなかった、くるりのアルバムを買ったのは「ばらの花」を試聴したことがきっかけでした。
この曲は、僕が初めて試聴した瞬間にやられてしまった曲です。どうも僕は音楽に対するアンテナが鈍いようで、何度も聴かないとなかなか心に入ってこないんです。ですので、試聴というのは「自分が好きになりそうかどうか判断する」なんて意味はなく、もともと買うと決めていた曲をただ確認するための行為でした。そんなわけで、この曲のコーナーがふと目に留まったとき「あ、くるりの新曲」としか思いませんでした。この曲の前に発売された「ワンダーフォーゲル」がわりと好きだったので、時期的には少しくるりへの興味が出てきた頃でした。
最初の数秒を聴いただけで、この曲が伝えようとしている雰囲気に包まれました。具体的な事を歌っているわけではないのに、なぜかとても共感できる詞。繰り返される単純なメロディ。「あーこれはほんとにいい曲だな」と初めてその場で確信しました。シングルCDでしたので買いはしませんでしたけどね(笑)。
小説や詞の中には、自分の具体的な経験などを思い出させてくれるものがありますが、「ばらの花」は、ごちゃまぜになった思い出が、スライドショーの様につぎつぎと喚起されます。それはなんの関連も無い事だったり、今まで一度も思い出さなかった事だったり、聴くタイミングによって様々です。ただ、どんな時でも目を閉じて聴くと、今いる場所からちょっとだけ離れ、懐かしい、暖かい空間に移動してしまったような錯覚を感じます。要するに、奇跡のような曲ですよ(笑)。いや、ほんとに。
誰もが大事に持っている場所が、ちゃんとあることを、この曲は思い出させてくれますね。
これを聴いた後は、必ずジンジャーエールを飲みたくなります。ビールが大好きな方は、たまにはシャンディガフにしてみると、なんとも切ない気分になりますよ。1 杯だけ飲みながら、是非この曲を聴いてみてください。きっと優しい気持ちになるでしょう。そして「こんな味だったっけ…」と思うでしょう。ふと気がつけば自分を暖めてくれる思い出に包まれているでしょう。
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