美女缶|筧昌也
美女缶|筧昌也
- Author : pushman|Movie|2006-01-31 Tue 02:27
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数年前の PFF で観たのですが、想像を超える構成で「巧いなぁ〜」と感嘆したのを憶えています。もう一度観たいと思っていたのですが、まさか DVD が発売されているとは思いませんでした。おまけになんですか、テレビドラマにまでなり、さらに小説まで…
最近はテレビも必死にいい作品を探しているようなので、こういった若手監督にチャンスが与えられるのは素晴らしいことだと思う反面、映画好きの間だけでこっそりと楽しんでおきたい種類の作品だったのにな…と少し残念に思います。
「美女缶」から生まれた美女と主人公の、切ない恋物語なのですが、当時の情報から僕が想像したのは完全なコメディでした。そのつもりで映画館に足を運んだので、ラストの展開はまったく読めませんでした。初めからシリアスな描写が続いていれば、なんとなく想像できるオチも、終始軽いノリで進む展開にのせられてうまく隠されているんですよね。とにかく設定がきちんと考えられていて、自主映画ではおろそかになりがちな小道具などもとても丁寧で、特に美女缶の説明ビデオはきちんと作られています。うさんくさい外人とか出てきておもしろいですし。
そんなわけで、映画が終る前にかなり好きになっていたというか、「すごいな。おもしろいな」と感嘆していたのですが、すこし不安を感じていました。どう終らせるのかと。僕がそれまでに観ていた自主映画は、設定や物語自体はおもしろいのに、その勢いを失いつつ終ってしまうことが多かったので。でもこの物語は、その勢いを保ちながら新たな原動力に変えていき、ラストまで物語を引っ張ります。だから予期しないままラストを迎えられたんだと思います。映画館の雰囲気が「え…」となって終ってました(笑)。
撮影技術とかはさすがに商用映画に劣りますが、脚本の完成度が高いので、十分カバーできてますね。あと、自主映画を撮ったことがある人なら、誰しもがやりたくなるであろう編集テクニックとかもあって、ニヤリとしてしまいます。「あーこれやりたいよなぁ」といった感じです。ジャンプカットとかね。そういった技巧に遊び過ぎることもないので、なんというか全体的に応援したくなる作品なんです。時間も短いので、軽い気持ちで観て欲しいと思います。映画を撮ってみたいと思ってる方、または、すでに撮ってみた、編集してみた方にも、とても参考になると思います。まあそんな気持ちで観ても、おそらく物語に引き込まれると思いますけどね。
- 美女缶
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- 美女缶
筧 昌也
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