2004-09-02 Thu
一度はまるとなかなか嫌いにならない性格を利用して、岡崎京子さんの本を読みふけっています。で、新たに「ジオラマボーイ パノラマガール」を読みました。表紙からもわかるように、画が最近(といっても 8 年も前か…)のものと違いますね。まだなんか柔らかいというか。出版されたのは1989年で、もう15年も前。当時の風俗が描かれていますが、ちょっとこっぱずかしいですよね、80年代って。
“BOY MEETS GIRL” STORY “IN SHU-GO-JU-TAKU” とあるように、普通の女の子と普通の男の子のお話です。女の子(津田沼春子)は退屈な日常にうんざりしながら生きていて、男の子(神奈川建一)は、メチャクチャを求めて高校を中退。二人は偶然出会って春子は建一に一目ぼれ。建一は特に一目ぼれもせずプー太郎生活を満喫。今までと違う世界に足を踏み入れ、お決まりのなんやかんやを体験する。ってな感じのお話です(多分…)。
Amazonのレビューでも言われているように、「リバーズ・エッジ」から入った僕としては、なんか全然違う人の物語を読んでいるような感覚がありました。画も違うし、全体的にうきうき感があるような。なんか気になってる事や、気に入らない事や、納得できない事などいろいろ起こるのに、常にそれを楽しんでる様な。それがいやだとか悪いとかではもちろんないですが、僕が「リバーズ・エッジ」を呼んで強く感じた「無関心」は、この物語にはなかったですね。なんか描いてることがほんとに嬉しかったんでしょうか、当時の岡崎さんは。そう、全体的に嬉しさがあふれているんですよ、やっぱり。
「リバーズ・エッジ」を描くまでの約5年の間に、岡崎京子さんの中で何が起こったのか凄く興味深いです。
とはいえ、出てくる人間やいろんな出来事は、やっぱり他の人がさらっと描けるものではないと思います。小学生売春、それをしきっている小学生、無機物になる女の子などなど。ただ、この作品の登場人物達は、作者に守られているというか暖かい視線で見られているように思います。ところが、セックスとか人同士のつながりの部分に関しては、岡崎京子さんだなぁ、と思わせる突き放した視線が感じられます。
岡崎京子さんをまだ読んでない人は、この作品から読むと最近の作品も取っ付きやすくなるような気がします。ラストもあたたかいですしね。こういう気持ちにさせてくれる物語を描く人が、数年後に「リバーズ・エッジ」とか「ヘルタースケルター」(まだ読んでませんが)みたいな作品を描いているって…すごいですね。
この物語は普通の物語ですが、おもしろいです。そして何より、岡崎京子さんの物語の芯の部分を見やすくしてくれる物語でした。
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愛の生活|岡崎京子
2004-09-09 New »
エンド・オブ・ザ・ワールド|岡崎京子
お騒がせ致しました。というわけで遠慮なくコメントをば・・・。
私、この本、持ってました!!!表紙とタイトルだけ覚えています。「だけ」なんですけど。。ブーーーー!なんでこんなに記憶力がないのかなぁ?持ってた時、このタイトルが何故か、とても気になってました。中身、どんなんだったか気になるー!!
でもって予言通り、立ち読みしてきました。
残念ながら、うちの近所の古本屋には数冊しか置いてなかったのですが、かろうじてこれだけはありました「Pink」。。これはこれは・・・初めて思いました。岡崎京子ってすごいんだなぁって。読む人毎、それぞれ違ういろんなものを与えている気がしました。
なーーーんも考えていない17歳の私が読んだって、こりゃわからないですとも。あの頃は自由気ままな生活なんかではなくて、それなりの大人になることを想像していただろうから。今はひどすぎるくらい自由で好き勝手で気ままだぁ。そしてPinkの主人公は今の私なんかより、ずーっと計画性もあるし、働き者でした。
これを読んだ後だからかなぁ?今日(使い捨てでない)コンタクトレンズを片方無くしても、なんか前向きになれた。明日新鮮なやつ、なんならわんでーあきゅびゅーにする?って具合に。
長くなってしまった。
他の本も立ち読みしてみます。再発見できたこと、PUSHMANさんに感謝です。
2004-09-04 Sat 04:56
中身は…ずっと覚えていられるほどではないと思います。生意気ですね。でも、どんどん漫画力というか、岡崎さんの表現したいことのレベルが上がるにつれて、場合によってはひいちゃう描写なんかがあると思うんですが、でも結局伝えたいことってこの頃からしっかり描いてるんだぁと思います。
ここでは基本的におもしれー、と思ったものしか感想書かないつもりなんですが、この作品に関してはそういう理由でおすすめしたいなと思った次第です。
「Pink」はまだ読んでないので、楽しみです。
ハタキで追い出されないようにしてください。
こういうこと言われると、嬉しくって舞い上がってしまいます。ありがとうございます。拙い文章ですが、伝わる人もいるんだなぁ、と思えるというのは幸せなことです。はい。
2004-09-04 Sat 10:14