ぼくが猫語を話せるわけ|庄司薫
ぼくが猫語を話せるわけ|庄司薫
- Author : pushman|Book|2005-02-13 Sun 12:42
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猫語を話したくなったので「ぼくが猫語を話せるわけ」を読みました。ところが猫語入門書でもなんでもなく、庄司薫さんとタンク・タンクローの日常をつづった猫エッセイでした。まあそんなことは何回も読んでいるからわかっていたんですが、これを読むと不思議と猫語を理解できる日も、そう遠くは無いなぁ、と思わせてくれる素敵なエッセイです。
庄司薫さんのエッセイがおもしろいのは、今更書くまでもない明白な事実なのですが、なんとこの本の解説はタンクの元のご主人様である、中村紘子さんが「わたしも猫語を話せるわけ」というタイトルで書いています。この解説や中村紘子さんの著作には諸説あるようですがそれは置いておいて、タンクと中村紘子さんの出会い。タンクと庄司薫さんの出会い。そして、二人の出会いについてもサラリと触れていて、なかなかおもしろい解説です。というかこれもエッセイですね。
途中全然猫とは関係のない対談とかも入ってきますが、なんというか、日々壮大な悩みを抱えている庄司薫さんの日常が垣間見えて、年齢を重ねたところで悩みは尽きないことがわかったり、それが壮大な悩みであればあるほど、その苦悶ぶりが周囲から見てとても滑稽に見えることもよくわかります(笑)。いやいや、生きていくのは相当猛烈に大変なわけです。そして何より、このエッセイを読むと「ペットを飼う」ということが、どういうことなのかとてもよくわかります。
仕事中であろうが何をしていようが、タンクが鳴くと、即座に相手をして手を止めて「いやー、まいったまいった」とやっている薫さんを見て、紘子さんは「もっと厳しくしてください」と言うわけですが、根気よく相手をする薫さんの影響を受け、紘子さんのタンクへの接し方とともに、気難しい年寄であったタンクも素直なかわいらしい年寄猫へと変わっていきます。こう書いちゃうととても簡単に性格改造に成功したような印象を受けますが、実際に猫を飼っているとなかなかできることではありません。やっぱり自分が忙しいときには邪険に扱ってしまいがちですし、仕事で遅くなると甘えてきても相手をするのもそこそこに、風呂にはいってご飯を食べて、さっさと寝てしまいます。
最近バタバタで、ふと気付くと花男が悲しげにたたずんいて、それでもやらなきゃいけないことも多く、どうしたものかと思っていたのですが、先日身内が「キャットスクラッチタワー」なるものをプレゼントしてくれまして、大体猫というのはこっちが買ってあげたりしたものではなかなか遊んだり、爪を研いだりしてくれず、小憎たらしいと思いながらもそれもまた猫自慢のネタになったりしてもうどうしょうもなくかわいいわけですが、うちの花男はそういうところは猫らしくなく、素直に喜んで遊んでくれます。柱や壁で爪を研いだこともありません。もうほんとに頭のいいかわいい奴なんですが、このスクラッチタワーもすぐにわが家と認識して、寝るときはきちんと最上段のベッドで寝てくれます。僕が作った、といっても毛糸を丸めただけのものですが、それをフリフリすると、まるで気が触れたように喜んで飛びかかってきます。やはり少しづつでも、遊んでやらないといけませんね。反省しました。途中からなんだか花男自慢になってしまいましたが、猫好きにはとても勉強になるエッセイです。餌の好き嫌いが激しい猫にも、簡単に食べさせられる方法が書いてあったりします。長らく販売していないようなのですが、もったいないですね。Amazon では買えるのかな? 僕も古本屋で探し求めてやっと手に入れたのですが、もし見つけられた方は迷わず購入することをお勧めします。
ペットは、ただひたすら甘やかすためだけに飼うのです。
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