真夜中のプール|斉藤和義
真夜中のプール|斉藤和義
- Author : pushman|Music|2006-07-18 Tue 23:53
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「俺たちのロックンロール」の発売日をド忘れしていたのですが、心優しい人のおかげで無事初回版を入手できました。あっという間に好きになった、前作「青春ブルース」とは違い、じわじわ効いてくる感じです。やっぱりいいぞ、斉藤和義。
このアルバムで真っ先にひっかかったのは、シングルでも発売されている「真夜中のプール」でした。たしか歌詞カードも広げず、なにかの作業をしながら聴いていたと思うのですが、この曲が始まってしばらくしてからちょっとなにか落ち着かない感じがしたんです。歌詞カードを広げながら聴き直すと、鮮烈にある映像を思い出しました。岩井俊二の最高傑作「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」です。いや、別にパクリだとかインスパイアだとか言いたいんじゃなくて、なんというかその繋がっている世界観が猛烈嬉しいですね。なんでシングル発売の時に気付かないかなぁ、と自分にがっかりしたほどです。もちろん僕の勝手な解釈なんですけど。
真夜中に飛び込んだプールで
服のまんま泳いだ夏
君は覚えている?「打ち上げ花火〜」を見た人なら、この歌詞を見ると反射的に思い出すはず。というかまんまでしょう。典道が祐介に教えてもらった…などと妄想を膨らませると、とてつもなく切ない気持ちになります。もしPVも同一キャストだったら2、3日身動き取れなくなってたでしょうね。
曲自体は、昔の恋人が結婚するという話を聞いて、過ぎ去った過去を振り返る…という特に目新しくないモチーフなんですが、いいですよ、やっぱり。そうした想いはふとしたはずみで喚起され、自分がすごしてきた時間の重みや、その時にわからなかったことなど、いろんなことを引き連れてきます。そして、ただ静かにその想いと向き合っていると、だんだんと今すべき事、失ってはいけないものが見えてきます。昔は「思い出に浸る」ことは後ろ向きな感じが強くて、なんとなく自分が弱い感じがしていたものですが、別に悪い事でもないんだな、と思えるようになりました。まあ自己正当化する力を身に付けただけかもしれませんけど(笑)。
とにかく、斉藤和義らしい、ストレートで優しい曲です。この曲を好きで「打ち上げ花火〜」見ていない方は、すぐにTSUTAYAにでもいって借りてみてください。きっと返却できなくなりますので、購入することを強くおすすめします。
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