ミッチェル314
でかくて小さい愛嬌あるリール

ミッチェル408を探している時に、まん丸ボディのリールが目に止まった。それはミッチェルリールのルーツである304だった。

「○」だけで構成された変なデザインは、目に入るたびに気になる存在になった。調べてみると314という304の上位モデルもある。314はミッチェル特有のプラナマティックが使用されている。それだけなら「408があるし」と思ったのだけど、408とは違って普通のベベルギア。となるとスパイラルベベルギアとの違いを体感したい。3つ目のミッチェルリールを購入する十分な理由が見つかった。

ミッチェル314
ボロボロの箱と替スプール付きで購入。スプールにはぶっといフロロカーボンらしきラインが巻かれていた。

ミッチェル314の特徴はまん丸のボディ。そのせいで小さい印象だけど、スプールが結構大きいので408よりは重い。でも300よりは軽い。ギア比は目測で4.3ぐらい。巻き取り長は50cmにぐらいなので、渓流でもなんとか使えると思うちゃんと使えた。

ミッチェル314 - ラインガイド
今まで所有した人全員が箱を残して丁寧に扱っていたのか、とても状態が良い。ラインガイドもピカピカ。

スプールは300や408より幅が狭い。その短いスプールをプラナマティック機構が小刻みに上下させて巻き上げる姿は、せわしなくて大変かわいい。ベベルギアは意外と悪くない巻き心地。というか、僕が所有している3つのミッチェルのリールの中で一番静かでスムーズにラインを巻き取っている。

ミッチェル314 - ベベルギア
カバーを外すとこんな感じ。外見とは逆に、今までで一番汚れている。メンテナンスする気にならないぐらい良い状態を維持されていたリールなのかもしれない。

渓流釣りにハマったのも最近なのに……というか、釣りを始めたばかりなのに、ミッチェルのリールを3つも所有してしまった。しかもまだ一つも使ったことがない。でも、この3つのリールを大事に使って、釣りを続けていきたい。そう思える道具と出会えたことが本当にうれしい。
自分より年上のミッチェルのリールをとっかえひっかえ、あーでもないこーでもないと試行錯誤しながら釣りを楽しめるのは、結構幸せな人生な気がする。

ミッチェル314

思っていたよりも大きいけれど、ボディが小さいので奇妙な印象。購入した314はスペアスプールとボロボロの箱付きだったので、かなり満足している。

購入時の価格 ¥8,237

MITCHELL

ミッチェルのリールについて知りたいなら必読の本。Kindle Unlimited読み放題の対象書籍なので会員なら無料で読める。314に関する記述は多くないけれど、ミッチェルのリールの魅力が存分に書かれている。

購入時の価格 ¥0

FISH and REEL[MITCHELL]

きれいな渓流魚とミッチェルのリールの写真集。見ていると自分でも撮りたくなるし、構図が参考になる。『MITCHELL』と同じくKindle Unlimited読み放題の対象書籍。

購入時の価格 ¥0

参考サイト

What’s so bad about feeling good?

Update:

Text by pushman

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