2004-11-06 Sat
ティム・オブライエンの「ニュークリア・エイジ」を読み終わったのですが、まだ感想を書けない…2回目だったのですが、やはりすげぇ物語でした。むちゃくちゃ長文の感想になりそうなので、きちんと落ち着いて書きたいなと。
ということでティム・オブライエンは全く関係ないんですけど、なぜかDVD化されていない名作映画を思いついたので書いておきます。
まず真っ先に思いつくのが「恋人までの距離」です。主演はイーサン・ホークとジュリー・デルピー。というか二人以外は皆エキストラ。タイトルはどうかと思いますが、内容は尋常じゃなく素晴らしいです。一晩限りの恋人のお話なのですが、その間に交わされる会話がね、とってもいいです。憧れます。…日本人がやると様になりそうにないのが悲しいですが。
何気なく見たのですが、開始5分ほどで完全にのめり込んでしまいました。出会ったばかりの気まずい感じから、親密になっていく二人。いつから二人は恋人だったのか?いろいろ考えてしまいます。
特に好きなのは、二人が出会った列車内で行う嘘の電話のシーン*1。うる覚えなんですが、イーサン・ホークがジュリー・デルピーを誘うためにいろいろ説明して、その状況を互いが自分の友達に電話で相談します。
ジュ「こんな男に声をかけられたんだけど…」
イー「その男は多分こう考えてるんだよ…」
とか言った感じで、架空の会話を二人でお芝居するんです。分かりにくいな…ま、早い話が互いの腹を探り合うのですね。とてもサラリと。あと、イーサン・ホークがジュリー・デルピーを口説き落とすセリフはむちゃくちゃいいですね。これまた日本人は使用厳禁ですが。
と、いろいろ書いてると、やはりふつふつと怒りが込み上げてきます。さっさとDVD出してください*2。
あといろいろあるんですが、一度しか見てないのに強烈に印象に残った「テックス・エイヴァリー 笑いのテロリスト」です。これまたひどいタイトルだとは思いますが、内容は確かです。むちゃくちゃブラックでシュールな「トムとジェリー」といったところでしょうか。チラシには「カフカを読んだディズニー」と書いてあったように記憶してます。でもディズニーがカフカを読んだからといって、こんなにブラックなもの創れるとは思いませんが、当時は「なるほど」と思ったものです。若かったのですね。
内容はほとんど覚えてないんですが、AプログラムとBプログラムに別れていて、上映時間中ほとんどにやついていたのを覚えています。10人ぐらいしかお客さんもいなくて、しかも「あんた仕事中?」といったかんじのサラリーマンが多かったです。で、みんなが一様に大声で笑うことなく、にやついていました。怖い映画館です。ただ、そんなネクラな大人たちが、こらえ切れずに 2、3回大声を上げて笑った話もありました。当然上映終了後の映画館は、優しい一体感で包まれていましたね。
トムとジェリーもいいけど、さっさとこれをDVDにしてください。検索したら結構な人が支持してますしね。
ほかにもあるような気がしますが、この2本は何が何でもDVD、というか劣化しない形式のデータが欲しい! 配給会社はDVD化権をもってないんでしょうかね? 時期的には確かに微妙なんですが、「恋人までの距離」の監督さんはその後の作品DVD出てますしね…一緒に出ると期待してたのですが。
しかし手に入らないものは余計に欲しくなるなぁ。
2004-11-06 Sat / Category - Column
« 古い記事
相当猛烈にうれしい
新しい記事 »
世界最強の男はRINGSが…