2005-09-28 Wed
密やかに抱き続けていた夢の一つ「吹きガラス職人」への一歩を踏み出しました。
子供の頃からいろいろやりたいことが多いのですが、大人になれば大抵のことは体験させてもらえるようになるなんて事、誰も教えてくれませんでしたね。まあしかるべきお金と時間を作らなければなりませんが。で、先日吹きガラスを体験させてもらえる工房にお邪魔して、世界に一つだけのグラスを作って参りました。なぜか吹きガラスには根拠の無い自信があって、そこそこうまくできると思っていたのですが、まあ当たり前ですがとんでもない思い込みに過ぎませんでした。
完成品をまったくイメージしていなかったのですが、とても親切なスタッフがいろんな完成見本を見せてくれたので、いろいろ考え、初めてということで「できることはすべてやっちまえ」という姿勢を貫くことにしました。ということで、僕のオプション項目に「赤青」「泡」「線」「ランダム」「へこみ」などといった項目がメモされていきます。
そして早速作業開始。といっても、当然ですが危険な作業はスタッフの方が丁寧に説明しながらやってくれます。やらせてもらえる作業は「膨らます」「重曹をつける(泡になります)」「色をつける」「線を巻きつけるためにグルグル回す」「へこませる」です。その他の重要な作業は、残念ながら説明を受ながらの見学です。いつか自分でしたいものです。
作業時間は25分程度だったのですが、すごい濃度の時間でしたね。久しぶりに感動しました。大半の作業は、丁寧な指導の元順調にすすんでいったのですが、最後の最後「へこます」作業で大失敗してしまいました。もうこれはやったことが無い人にはわからない感覚だと思いますが、むちゃくちゃ柔らかいんですよ、ガラス。見た目は普通なのに。なもんで、頭の中の「柔らかい」という認識のレベルと、実際にへこませる右手の力が調整できず、今まできれいな円形だったガラスが、見事に三角形になってしまい、スタッフの方もさすがに「あぁ!(笑)」と声を上げていました。再び膨らますことで、なんとかグラスっぽくしていただけましたが、久しぶりにパニックになりそうでした。
写真がないのでなかなか説明がわかりにくいと思いますが、まあ半分以上はスタッフの方が仕上げてくれます。最後にバリ取りをしてもらって、お持ち帰り…といきたいところですが、いまだ500℃地階表面温度だそうで、室温で冷ますと割れてしまうそうです。ということで、専用の釜みたいなところで1日かけてゆっくり冷却。後日郵送してもらいました。
で、本日それが手元に届いたのですが、いやいや、うれしいですね。へこませすぎた個所もちょうどいい感じに持ちやすくなり、口をつける個所も肉厚にしたので、とても飲みやすいです。嬉しくって祝杯です。
2005-09-28 Wed / Category - Column
« 古い記事
注目されるのは簡単だ
新しい記事 »
誰も知らない