2006-04-10 Mon

僕が哀しい気分なわけ

人間というのは自分が信じたいことを信じてしまう生き物です。自分が夢見ていた事が現実になると知らされた時、疑うよりも先に「ほんとうであって欲しい」と思ってしまいます。そして、うそかほんとうか調べてみて、ほんとうだと信じるに足る証拠が見つけられなくても、調べ方が悪いんだと自分に言い聞かせてまで夢が実現することを信じ続けようとします。

なんの話かというとですね、つまり、6月の中央公論で、庄司薫さんの新作は、発表されません。

Comments
どぜう wrote:

誤解のないように書いておきますが、もちろん(残念ながら)上記の投稿は、エイプリル・フールのウソです。ごめんなさい。

04/06/06 19:12:57

庄司薫さんの新作

まんまと騙されたことが悔しいとか、腹が立つとか、そんな感情はまったくありません。むしろうきうきさせてくれたことは楽しかったです。というか嘘確率が高い情報を純粋に信じた自分を恥ずかしく思いながら「なかなかええ奴やん」という気持ちになりましたしね(笑)。あまりの嬉しさに庄司薫をまったく知らない人にまで「新作が出るらしいですよ」とニヤニヤしながら言いまくっていた様は、我ながら微笑ましい(笑)。

ただ、庄司薫の新作は出ない、という事実が、僕をどうしようもなく哀しい気分にさせるのです。

関連記事

2006-04-10 Mon / Category - Column

このページの先頭に戻る

Copyright 2006 - Heartfield