空気銃のペレット管理表が役立った日
記録は面倒だが役に立つ

空気銃は散弾銃と違ってペレット(弾)の記録をつける必要はない。けれども僕は、一斉検査の時に役立つかもしれないと思い、ペレット管理表を作って「射撃場に行った日」「出猟日と出猟場所」「使用弾数」を記録することにした。
一斉検査で特に役立つことはなかったけれど、いつか散弾銃を持つことになったらこうした習慣は役立つかもしれない。そう思って記録を続けていると、散弾銃を所持する前に役立つ機会がやってきた。

2年目にしてようやくカルガモをエースハンターで仕留め、コガモを自分の手で止め刺しすることもできたので、自分も狩猟行為ができることを確認できた。となると、狩猟に興味を持ったきっかけであるシカ肉も自分で手に入れたい。あわよくばイノシシも食べたい。ではこのタイミングで罠猟に挑戦……と思ったけれど、今住んでいる場所から毎日見回りをするのは難しい。でも自分でシカ肉を手に入れたいという欲求は消えないので、ほとんど興味がなかった散弾銃を所持して大物猟にも挑戦してみることにした。

ペレット管理表

すでに空気銃を所持しているので手続きは多少楽になるかと期待したけれど、そんなことは全くなくて、教習資格認定申請書類を提出するまでに3回も警察に足を運ばなければならなかった。
その2度目の面談時に、エースハンターの使用実績、そしてどれだけ狩猟をしたのか資料を提出するように言われた。2挺目の散弾銃も狩猟が目的なので、現在所持しているエースハンターをちゃんと使っているのか、そしてちゃんと狩猟をしているのか*1、証拠を見せて欲しいということらしい。

自分で言うのもなんだけど、僕は(特定の事柄には)几帳面で生真面目なので、この時も言われてないのにペレット管理表を持参していた。すぐさまカバンから管理表を取り出し、記録を見せながら説明すると、担当の方もこちらのやる気を汲み取ってくれたのか、もう引き延ばせないと観念したのか、「これがあれば上に話をしやすいので助かります」と言って、ようやく必要な書類を渡してくれた。

翌週には全ての書類を揃えて提出。その後自宅訪問、職場や近所の方々への聞き取りといった空気銃を所持する時と同じことが繰り返され、突然電話で「そんなこと聞く?」ってなことを聞かれたりしながら、書類提出から2ヶ月後に教習射撃の許可が出た。
2ヶ月も待つのは流石にもどかしかったけれど、その間に先輩猟師や銃砲店に相談しながら散々悩んで所持したい銃を決められたし、教習射撃の日程調整もできたので、結果的には良かったかもしれない。

記録を残すことは面倒くさいけれど、このように未来の自分を助けてくれることもあるので、これからも初心を忘れず記録を続けていきたいと思う。

What’s so bad about feeling good?

Update:

Text by pushman

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