iPole 7
猫背対策椅子

8年前(!)に腰痛対策椅子の紹介記事を書きましたが、今でもそこそこ参考にして頂いている様です。この椅子のおかげか今では腰痛も沈静化し、疲れている時や、長時間座りっぱなしにならない限り「いたた……」となることも無くなりました。

腰痛を解消できて反省したのが猫背。腹筋背筋も衰えるし、見た目も良くないということで、ピシャッとした姿勢で働く決意をしたのですが、すでに衰えた腹筋背筋では長時間よい姿勢を維持するのは困難です。疲れます。結果仕事も遅くなり、気が抜けていき、仕事が終わる頃には立派な猫背に……といった悪循環を断ち切るため、1年ほど前に「iPole7」を購入しました。

という記事を1年前に書くつもりだったのですが、日々の雑用をこなす毎日ですっかり忘れていました。先程ギズモードジャパンの「腰痛・肩コリにバイバイ! 猫背が治る椅子」を読んで思い出した次第です。こちらの記事で紹介されているのは「Posture-perfecting chair」という商品らしいですが、おそらく同一の商品だと思います。

引っ越しに伴い新たな椅子を物色していた時に店頭で見かけたこの椅子。座り方がわからず四苦八苦。諦めかけた所でやっとアームレストとなる部分をぐるっと回すことができ、その感動のせいか一瞬で気に入ってしまいました。

胸当てというか、肘乗せに身体を任せ、少し前のめりになる感じで座るのですが、これがほんとに楽。やる気まんまんで仕事に集中していると、気持ちとともに姿勢も前のめりになるのは致し方有りませんが、それが猫背になる一因でもあります。この椅子は猫背になる前に肘乗せと胸当てで身体を止められるので、背中が丸まることが有りません。また、肘乗せ部分がアームレストみたいな感じになるので、キーボード作業がほんとに楽です。

ただ、胸当て兼肘置きの高さは変更できないので、しばらく使っていると「最適な位置はここではないなぁ」と気がつくことになります。幸い僕は使っているうちに慣れましたが、どうしても合わない人もいるでしょうね。
さらに、「肘と胸で自分の体重を支える」という普段あまりない状況になるので、慣れるまではちょっと苦しさを感じるかもしれません。特に胸のあたりは慣れるまで圧迫感があります。憶測ですが、ふくよかな方々はその負担がより増大するのではないでしょうか。
こんな感じで、この椅子は普通の椅子よりも個人の体型を選ぶので、購入を検討されている方は実際に座ってから購入することをおすすめします。

ということで、1年使用して概ね満足しているのですが、唯一不満なのがキャスターのロック機能です。
キャスターがフットレストになっているのは嬉しいのですが、座った時にそのキャスターがロックされてしまうんです。コンセプトによると、着席時に重心が移動した場合にイス(キャスター)が動くことにより姿勢が変わることを予防すると、なんかもやもやした文章で説明されていますが(笑)、作業中に椅子を動かせないのって結構不便です。作業が一段落し、「さあ次いこう」って感じで椅子を引く時あるじゃないですか。それができなくて「ちっ」っとなるときがあります。

書いていて気がつきましたが、この椅子はほんと仕事向けって感じですね。確かにぼけっとネットを徘徊する、なんて時には全然おすすめできません。やはり仕事の様に、前のめりな集中力を要しない作業の時ってなかなか前のめりな姿勢にもならないものなんですね。

ということで、仕事で長時間PCの前に座っている方や、すぐに集中力が途切れてしまう方にはおすすめです。特に、キーボード作業が主体となるであろう、プログラマーやライターの方には大変有用だと思います。
ただし、こういう商品に共通していると思いますが、ある程度使い手の決意が必要です。これに座っていても気を抜けば猫背になっていきます。「猫背を直そう」と断固たる決意も持って使用すれば、なかなか素晴らしい椅子だと思います。

「iPole7」と花男
猫を飼っている人ならわかってくれると思いますが、どんな椅子でも大抵は猫に取られてしまいます。

iPole 7

よくわからないのですが、なんとなく女性はちょっと使いづらいのではないかと思います。

公式サイト

ipole7(ウリドゥルチェア)

What’s so bad about feeling good?

Update:

Text by pushman

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