コバエ駆除用粘着捕獲シート
プランター栽培のコバエ対策

ベランダ菜園を始めて一番驚いたのは、ずっと同じ土を使えないということ。今思えば狭いプランターの中の土が永遠に植物を育ててくれるなんて都合が良すぎるけれど、手入れして肥料を足していればずっと使えるものだと思っていた。

古い土を捨てて新しい土を買うのはもったいないしなんか釈然としないので、再生材を足したり生ゴミ堆肥に挑戦しながら、なんとか同じ土を3年使い回している。古い土は処分した方が手っ取り早くて楽だとは思うけれど、今は「自分で土を再生させる、育てる」ことも楽しんでいる。

その代償として、昨年からコバエが発生するようになった。食べる植物を育てているので当然殺虫剤は使いたくない。水やりのついでにコツコツプチプチ退治していたけれど、コバエの増殖速度は圧倒的で増える一方。土を凝視すると幼虫も視認できる規模になってきたので、本腰を入れて駆除することにした。

ネットでコバエ対策を調べるとプランターごと水没させろと出てくる。でも、自宅のベランダには水道がないのでこの案は却下。薬局に芳香剤的なコバエ取り器があったので試してみたけれど、すぐに捕獲できなくなった。
昔ながらのハエ取り紙を導入してみるとかなりの効果。しかし、吊り下げ式のハエ取り紙はどうしても周囲にくっついてしまい、別の不快感を味わうことになる。

そして導入したのがコバエ用粘着捕獲シート。この粘着シートはハガキ2枚分ぐらいの大きさで、吊り下げることはもちろん、割り箸などにくっつけて設置することもできる。粘着力はそれほど強く見えないけれどコバエにとっては脅威らしく、くっついた瞬間に時間が止まったかのようにその場から動けなくなる。

次々捕獲されていくコバエ
元気に飛び回っていたのに一瞬でピクリとも動けなくなる様は、承太郎に時を止められたDIO様のよう。

コバエは土の上を移動することも多いので、地面に触れるぐらい低く設置しておけば、そのまま登ろうとして動けなくなっていく。
片面だけ割り箸をくっつけていると強風で剥がれることがあるので、割り箸は割らずにシートを挟んだ方が安定する。コバエは割り箸に登ることも多いので、両面にあると捕獲率も上がる気がする。

コバエ捕獲シートの設置状態
地面に密着させておけば、登ろうとして「う、動けんッ!」となるコバエが続出。ちなみに右の割り箸に登っているコバエもこの後「う、動けんッ!」となっていた。

このシートだけで全滅させることは流石に無理だと思うけれど、簡単に激減させることはできるので、コバエに困っているならぜひ試してほしい。自力で駆除しているとげんなりするだけだけど、せわしなく動き回って鬱陶しいコバエが一瞬で身動きが取れなくなる様を観察するのはちょっと残酷だけどおもしろいし、気持ちがいい。

追記:
連日の雨でびしょ濡れになったけれど、粘着力は衰えることなくコバエを捕獲し続けている。しかし繁殖スピードも衰えず拮抗状態……。

コバエ用粘着捕獲シート

中国製で少し不安を感じたけれど、粘着力はしっかりしているし、周りがベタつくこともないし、奇妙な匂いがしたりもしない。ちゃんと期待通り捕獲してくれる。見えている以上にコバエが生息していることがわかって、ちょっとショックを受けると思う。

購入時の価格 ¥1,380

What’s so bad about feeling good?

Update:

Text by pushman

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