SHARPALとVICTORINOXのシャープナー
携帯砥石の想定外な便利さ

狩猟も釣りもいろんな道具が欲しくなる趣味だ。特に狩猟は期間が短いので、オフシーズンには妄想が捗りいろんな道具が欲しくなる。2019年の猟期は大物猟にも挑むと決心したため、猟期前は妄想がとても捗った。そして欲しくなったのが携帯できる砥石。シカやイノシシを解体していると、油やなんやかんやで切れ味が落ちてくるらしいので、この手の道具があると便利らしい

解体の手を止め、ナイフの刃を見てそっと触れる。おもむろに携帯砥石を取り出し、シャーシャーとナイフを研ぎ、再び解体作業に戻る……。

そんな様を妄想すると「グッド!」と思えたので、評判の良いビクトリノックスのデュアル・ナイフシャープナーを購入した。

手頃な価格でネットでの評判も高く、実用上はなにも問題なさそう。でも、所有欲は満たされなかった。
それを見越したかのようにAmazonがおすすめしてきたのが、SHARPALというブランドのBUDDYGUARD。本体よりも革砥のケースに惹かれた。でも、買ったばかりだし……と逡巡していると、突然1,000円も安くなったので慌てて購入してしまった。

「BUDDYGUARD」と「デュアル・ナイフシャープナー」
「デュアル・ナイフシャープナー」がひとつあれば十分なはず。でも所有欲を満たしてくれたのは「BUDDYGUARD」。

包丁を研ぐとなるとちょっとした気合が必要になるけれど、携帯シャープナーに気合は不要。手軽に取り出しささっと研げば、「……切れへんなぁ!」という小さなストレスから解放される。どうせ砥石で丁寧に研いだときほどは切れないので、角度なんかは雰囲気でいい。まずはシャッシャッと研いてみて、切れ味が戻らなければ角度や力の入れ具合を変えればそのうちええ感じになる。
とにかく研ぐことを簡単に、手軽に、なんども試行錯誤できるのがいい。そのうち角度も力の入れ具合も身体が覚えて、より気楽に研げるようになるだろう。

「BUDDYGUARD」と「デュアル・ナイフシャープナー」で研いだ道具
剪定鋏と爪切りと100均のはさみ。シャープナーのおかげでまだまだ使い続けることができそう。

残念ながら猟期中に使うことはなかったけれど、携帯シャープナーは日常生活でも便利に使える。

砥石では研ぎにくいハサミなんかは、ちょっと研ぐことの効果を実感しやすい。ベランダ菜園で土が付いたままの根っこを切ったり、かなりぞんざいに扱っていたハサミたちも、ストレスなく使えるようになった。

千吉 剪定鋏
この剪定鋏の下側のような形状の場合、平たい「BUDDYGUARD」では研げない。こんな時には「デュアル・ナイフシャープナー」の曲面が活躍する。

「BUDDYGUARD」ひとつで荒研ぎと仕上げができるし、普通のナイフやハサミであれば平面の方が研ぎやすい。革砥でシャシャっとバリを取ると気分が良くなる。
でも、凹んだ曲面を研ぐ場合は「デュアル・ナイフシャープナー」の曲面形状がありがたい。V字タイプはさらに簡単に切れ味を取り戻すこともある。携帯性は「デュアル・ナイフシャープナー」の完勝だと思う。
でも、所有してうれしい、使って楽しいのは圧倒的に「BUDDYGUARD」。

というわけで、今はこの2本を所有していることに、とても満足している。

SHARPAL BUDDYGUARD(革砥付き)

大きいし、重い。でも、大きいので力を入れやすいし、平面なので使いやすい。地味に嬉しいのが手元のストッパー。刃先をこちらに向ける時の安心が意外に大きい(もちろん過信は禁物)。

購入時の価格 ¥1,990

デュアル・ナイフシャープナー

ちょっとでかいボールペンぐらいの大きさで軽い。一時的な切れ味の復活はこれひとつで十分なはずだし、アウトドアのお供にはこちらが最適だと思う。

購入時の価格 ¥1,460

参考サイト

What’s so bad about feeling good?

Update:

Text by pushman

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