「タイラバ」で釣りデビュー
気軽に始められる、海での狩り

いつからか漠然とした憧れをもっていた、釣り。縁あって知り合った親切な方の導きでようやく、しかもボートでの海釣りを体験することができました。基本は落として巻くだけなので素人も簡単に楽しめる、「タイラバ」という仕掛けでメインの獲物である真鯛を狙いつつ、いろんな魚も狙います。

お借りするボートは4人乗りでかなり小型。泳ぎはあまり得意じゃないのでいろんな不安がよぎるサイズでしたが、やっと釣りを体験できるという喜びがはるかに勝り、意気揚々と乗船。波も穏やかで一番不安だった船酔いも問題なし……と思っていたのですが、波が穏やかだったのは港内だったからで、港を出るとそこそこ波は高くなり、左右の揺れと底からの突き上げで一気に船酔い。吐くほど食べていなかったので苦しいことこの上なし。
それでも何度か釣り糸を垂らしましたが、海面を見ていると強烈な不快感に襲われ完全にダウン。なにがきっかけかわかりませんが、一瞬正気を取り戻しチャリコと40cmほどの真鯛を釣り、というか釣らせてもらったものの、再びダウン。
結局ボートに乗っていた大半の時間は目を瞑って「釣りしたいな」と思って過ごしました。

夜明け直後ぐらい。この時はまだ元気でした。

このようにボートデビューは散々でしたが、釣りのおもしろさはちょびっと体感できました。日を改めて2回目のボート釣りに挑み、また船酔い。しかし今回は釣竿やリール、その他諸々にそこそこお金をかけて挑んでいるので、ダウンの度に奮起して釣りを続けることができました。釣果はエソ、太刀魚、真鯛、ヒラメ。落として巻くだけとはいえ、自分なりに巻くスピードや巻き上げる距離を考え、その結果として釣ることができたと思います。

2度目の釣果
左上からヒラメ、エソ、真鯛、太刀魚。それぞれお刺身や塩焼きでいただきました。自分で釣って、自分で捌いた魚は大変おいしいです。

僕が持っていた釣りのイメージは、のんびりと釣り糸を垂らして思索に耽っていると、おいしい魚が釣れるという都合のいい牧歌的なものでした。流石にそこまで簡単なものではないと思っていましたが、それでも“待つ”イメージが強かったので、場所を見極め、餌に似せた道具で魚を騙して釣り上げるのは、能動的な罠猟みたいで大変おもしろかったです。狩猟と同じく、釣りも生活の一部に取り入れたくなりました。まずは船酔いを克服せねばなりませんが……。

シマノ 炎月BB 鯛ラバ B69M-S

初回は借りたベイトロッドで釣ったので、2回目のために購入。「釣り道具は1万円も出せば十分」という根拠のない考えで選んだけれど、あながち間違った選択ではなかったと思う。

購入時の価格 ¥12,990

シマノ 16グラップラーBB 200HG

ロッドと同じ理由で購入。他のリールを知らないけれど、ちゃんと釣れるのでいい買い物をしたと思う。

購入時の価格 ¥10,712

What’s so bad about feeling good?

Update:

Text by pushman

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