安全に、美味しく食べるためのジビエ解体・調理の教科書
自家消費でも衛生面に気をつけたい人におすすめ

猟期を迎えたときに感じた「今期は獲れる」という予感。出猟する度にぼんやりと薄れていったけれど、6回目の出猟でしっかりとした予感を取り戻した。
改めて獲れた時のあれこれを確認してみると、鳥の解体方法をよくわかっていない。やったことないから当然なのだが、いろんな本やネットで仕入れた情報はどれも微妙に違っていて、どれが最善なのかがわからない。こりゃいかんと思っていると、タイミングよく『安全に、美味しく食べるためのジビエ 解体・調理の教科書』という本が出版されていた。

安全に、美味しく食べるためのジビエ 解体・調理の教科書

この本は丁寧な解説付きの大きな写真がたくさん使われ、とてもわかりやすい。実際にカルガモの解体をした時は、羽を毟る段階からこの本に沿って作業を進め、なんとか精肉することができた。
解体に関しても安全第一で作業を進められるように書かれており、使用する包丁やまな板の取り扱い方法、殺菌方法が書かれている。調理に関しても食中毒を防止する為に必要な温度と加熱時間、その測定方法も書かれており、とりあえずこの本に沿って作業すれば安心してよさそうだ。

カルガモ解体
この本を参考にして、先日獲ったカルガモを解体。初めてにしてはそこそこうまくできた気もするし、もっと綺麗にできた気もする。一度経験すると、解体手順の解説がわかりやすくなる。

安全に、美味しく食べるためのジビエ解体・調理の教科書

野生鳥獣の肉を販売したい人向けに書かれているので、自家消費でジビエを楽しむ人には設備的にちょっと厳しく感じることも書かれている。完全に守ることは難しいかもしれないが、可能な限りこの本に書かれていることを守れば、それだけ安全に、安心して、自分が仕留めた獲物を食べ物にして、食べることができると思う。

What’s so bad about feeling good?

Update:

Text by pushman

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