はっきりわかった獲れない理由
2018年度 10回目の出猟

前回はコガモを(いつものように)撃ち損じ、渋々レンジファインダーの購入を決意。動作確認を兼ね、射撃場でスコープ調整を行い、弾道も確認。各距離の狙点も調べ、今まで中らなくて当然の状態だったことを、心で理解した。
近江屋さんでアキュライズされたエースハンターの性能は十分であることを確認し、やるべき調整も完了。知るべき情報も把握したので、過去最高に獲れる予感に満ちた状態で出猟。

しかし予感に反して獲物と遭遇しない。気配すらしない。猟期に入って1ヶ月経つのでカモ達の警戒心も強くなっているだろうし、安全地帯を認識しはじめたのかもしれない。そう考えると、今まで廻っている池にはいなくて当然かもしれない。

猟師を惑わす測量計
何も写っていないように見えるが、キジというか測量計が写っている。こんな写真を撮るしかないぐらい獲物の気配がない。

山中池に行ってみると、なぜか水面から水蒸気が立ち込めていて、何も見えない。だからこそカモが潜んでいる気がして、念入りに双眼鏡を観察。でも、見えないものは見えない。でもやはり気配を感じる。しばらく待ってみたけれど、霧が晴れる気配はない。
「こんな状況では見つけたところで撃てないな」と思っていると、水面に波紋。しっかりと波立っているので、葉っぱや水滴が落ちたわけではなさそう。視界の悪さをカバーしようとバタバタしているうちに、2羽のカルガモが飛び立ってしまった。そこにいるのはわかっていたのだから、少し間を空けて行動するべきだった。

せっかくレンジファインダーを購入したのに、獲物との距離を測ることすらできない。仕方がないので、「撃てるポイントに近づきにくく、獲れても回収しにくそう」という理由であまり足を運んでいない池に移動。
カモらしきシルエットがたくさんいるけれど、光の加減でよく見えない。頭が黒く体が白いのでホシハジロだろうと思って双眼鏡で覗くと、マガモだった。

マガモとホシハジロの群れ
近寄りづらい場所の池にいたマガモとホシハジロの群れ。日陰にいるので肉眼では確認しづらかったが、双眼鏡でみるとはっきり見える。買って良かった。

その数、オスメス合わせて20羽ぐらい。これだけの群れは初めて見るので久しぶりに興奮。しかし、やっぱり隠れて近づく手立てがない。おまけにマガモはこちらに気づいており、ぐんぐん離れていく。
もう撃つことは諦め、せめて写真を撮ろうと思い近づこうとすると、一斉にマガモ達は飛び立ってしまった。5羽のホシハジロは羽ばたいてはいるものの飛び立たない。飛ぶのが面倒くさいのか結局対岸まで羽ばたきながら泳いで逃げていた。

マガモは他のカモより警戒心が強いと思っていたが、それがはっきりわかった。次にマガモを見つけたら、慌てず一度身を隠し、遠巻きに近づいた方がよさそう。50m以上だと撃っても中てるのは難しいので、50m以内に近づくことを目標に行動しよう。……などと考えながら、この池には獲物との距離を測る練習をするために来たことを思い出す。
「今日は獲れそう」という予感を現実のものとするためには、まずはこのうっかりミスを無くさないといけない。

What’s so bad about feeling good?

Update:

Text by pushman

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