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アパートの鍵貸します|ビリー・ワイルダー

アパートの鍵貸します」ぐらいの名作になると、映画を好きになったらいつか必ず見ることになる作品ですが、僕はこの作品をとある“国際ジャーナリスト”の著作で知りました。学生時代に尊敬していた友人の影響でその方のお話にどっぷり浸り、「豚は死ね!」と思って生きておりました。思い出すたび自分の厚顔無恥っぷりに赤面しつつ笑ってしまいますが、当時は大まじめでしたね。その反動か今では「豚だっていいじゃない。人間だもの」という感じでいいかげんに生きています。

その著作の中でこの物語がお薦めされていた訳ですが、初めて見たときの感想は「確かにいいけど…絶賛する程か?シャーリー・マクレーンは可愛いけど」ってな感じでした。なにしろ「豚は死ね」と思っている人間ですからジャック・レモンの様な生き方がまず理解できないし、認めたくないのです。「ちゃんと自分の仕事をしろ!そんな生き方で…シャーリ・マクレーンと……ずるいぞ!」と思いますよね。でも、どこかでジャック・レモンの生き方にも魅力を感じていた気がします。

そんな訳で好きな作品ではありましたが、その大部分はビリー・ワイルダーの演出や脚本の軽妙な雰囲気に対する感嘆の念であり、物語に深い思い入れはありませんでした。先日「午前十時の映画祭」のおかげで初めて劇場で見ることができたのですが、やはり大きなスクリーンで見ると気持ちが入り込みやすいのか、この物語をほんとに好きになりました。

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