ホームシアターシステム ASP-2070
安物なりの十分な満足感

自宅でゆっくりと音楽を聴いたり、映画を観るときは、かなり古いけれどそこそこよさげなアンプと、友達からもらったSONYのちゃちいスピーカーで夢の世界へと旅立っています。
最近どうもノイズが入るなぁと思っていたのですが、ボリュームさえ変えなければ平穏無事だったので放置していました。ところが先日、頭が真っ白になるほどの爆音ノイズを発し、フランスへ旅立っていた僕の意識を小さな部屋に引き戻しました。それからは完璧な沈黙を保っています。

分解して中を覗いて見ましたが、全く意味がわかりません。とりあえず掃除機でほこりを吸い取ってみたり、コンセントを抜いて一日放置してみましたが、まったく効果無し。
ということで、さっそく新たなアンプを物色して、「OHM 5.1chホームシアターシステム ASP-2070」なるものをAmazonで発見。

まず驚いたのがその値段です。30,000円以上の出費を覚悟していたのですが、なんと税込みで10,000円を切っています。気になる性能もざっと調べた感じでは問題なさそうです。

製品概要・仕様:
メーカー型番 : ASP-2070
DVD、VCR、TV、ゲーム機などの機器に対応
dts、ドルビーデジタル、ドルビープロロジックⅡの3デコーダー搭載
3入力回路(1映像出力端子、同軸コアキシャル入力端子、光デジタル入力端子)
オーディオ出力:50W(サヴウーファー15W サテライト 7W5)

Amazon.co.jp:エレクトロニクス: OHM 5.1chホームシアターシステム ASP-2070

今まで使用していたものにはなかった「ドルビーデジタル」「同軸端子」「光デジタル端子」といったものあります。Amazonのレビューでもおおむね、というか大好評です。僕は基本的に家電は店員さんや、詳しい人の意見を聞いてから購入する人間なのですが、今回ばかりは即購入してしまいました。

2日ほど後に届いたのですが、予想に反してバカでかい箱。なんだかんだ言っても安いので、小さいものを想像していた発想の貧困な僕は、それだけで得した気分になりました。
ニヤつきながら設置をはじめると、コードの色分けなんかも気が利いていてとても分かり安く、30分ほどで設置完了。体育座りで説明書を読みながらお気に入りのCDをかけてみると、今までの何倍も夢の世界に旅立てそうな気配。

ということで、間違いなくお勧めできます。ただ、高音部のクインカカオカインコキンというあたりや、中音域のアパズウムベロクインというあたりが……なんて事を、全く理解できない僕のような人には特にお勧めです。
つまり、「テレビからでる品粗な音は嫌だけど、かといってオーディオ機器による音の違いなんてわからない。ちょっといい道具を使っている気分に浸りながら、心地よい音楽を聴いて、幸福な気分になりたい」という方々への製品だと思います。
実際、オーディオマニアの方が聴いたら激怒してしまうかもしれません。でもいいんです。気持ちいいから。

とはいえ、「本体がうるさい」「入力端子が少ない」といったところは気になります。
本体にはファンがついていて、電源を入れると常時回っています。もちろん音を出しているときは気になりませんが、音がない状態が続くと「……なんの音や?」と何回も思いました。
入力端子の数については「後一つあればな〜」と思ったことがあったので、書き留めたまでです。今はなぜそう思ったのか思い出せません。常時使うものって、DVD、ビデオ、あとはHDレコーダーとかでしょうか。どうしても必要になったらセレクターを買うつもりです。いずれの問題もこの商品のターゲットとなる人には大きな問題ではないと思います。

ということで、これからより一層深く、夢の世界へと旅立てそうです。

OHM 5.1chホームシアターシステム ASP-2070

残念ながらもう販売されていないようです。音質など専門的なことはさっぱりわかりませんが、コストパフォーマンスは良かったです。

What’s so bad about feeling good?

Update:

Text by pushman

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