転校生
主演の二人を見守る雰囲気

思う所あって『転校生』を観ました。あらすじは知っていましたが、観るのは初めて。大林宣彦監督の作品も初めて。格安で手に入れたのですが、それがなければ一生見ることは無かったかもしれません。
当たり前ですが出演者全員が猛烈に若い。そのせいか作品全体から若さを感じます。まあテーマ的に当然かもしれませんが。とにかく何から何まで若かったです。主演のお二人、小林聡美さんと尾美としのりさんは当時15歳だとか。演技も初々しくて、なんか見守っている感じがしました。

この物語の設定は知っていたんですが、オチは全く知りませんでした。とはいえ、そのまんまで終わっちゃたら不条理というかシュール過ぎますよね。それはそれで好きになりそうですが。
とにかく、オチは知らないけど結末は解っていたので、どうやってそこに持っていくのかが楽しみでしたが、予想の範疇で終わりを迎えました。でも、全然悪く思わなかったです。主演の二人に対して「頑張ったね」と頭をなでてあげたくなるような、思わず微笑んでしまうまとめ方でした。

演技やそもそもの設定が若過ぎてちょっとこっぱずかしいところはありますが、終始優しい気持ちで観られる良作です。

転校生

こういう物語は生々しさを感じてしまうと入り込みにくいですが、演技の若さが助けになって観やすくなっている気がします。

What’s so bad about feeling good?

Update:

Text by pushman

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