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アンダーグラウンド|エミール・クストリッツァ

アンダーグランドのチラシ

エミール・クストリッツァ監督の作品、「黒猫・白猫」はとても不思議な映画でした。不覚にも開始早々うつらうつらしてしまったので事の始まりがわからなかったのですが、とにかくおもしろい。今だって内容はほとんど思い出せないのですが、至福の時間を過ごした、という感覚ははっきりと思い出せます。
この「アンダーグラウンド」は3時間近い作品ですが、冒頭からハイテンションで、眠気なんて感じる事なくずっと物語を楽しむ事ができました。

ジャンゴ 繋がれざる者|クエンティン・タランティーノ

Django ポスター

僕をほんとの映画好きにしてくれた、タランティーノの新作「ジャンゴ 繋がれざる者」を観てきました。タランティーノなんで血なまぐさいシーンは覚悟していましたが、朝一からは流石にちょっときつかった(笑)。でも、めちゃくちゃかっこいいし、おもしろい物語でした。

ただ、「パルプ・フィクション」や「レザボア・ドッグス」のように、手放しで素晴らしい映画だ、とはちょっと言いづらい。
汚い言葉、残酷なシーンが気になったのではありません。あそこまで残酷だと、逆にちょっと笑ってしまいます。物語の構成もおもしろいし、演出、演技もいちいち「かっこえぇなぁ」となります。映画としてほんとに素晴らしい。タランティーノが好きそうな作品、というか監督が一番気に入ってるんじゃないかと思います。
僕が気になったのは、アメリカの薄暗い歴史である、黒人奴隷の問題がモチーフにされていることです。

シザーハンズ|ティム・バートン

高校生の時に、アルバイト先でちょっと変わった女の子と知り合いました。いろんな物事の好みも合う事が多く、そうでない場合は「なんで好きなん?」という疑問が生まれ、その子の意見を聞きたくなりました。まあ一言で言えば、馬が合った訳ですね。

ある日僕が好きな映画の話をしていて、その子に何が好きか尋ねた所、返ってきた答えが「シザーハンズ」でした。

当時の僕も映画が好きでしたが、今とは楽しみ方が全然全く違いました。頭でっかちでした。
僕はこの物語を、おそらくはどこかで目にしたジャケットだけで、“色白の悪魔的な存在がはさみで人を殺しまくるB級ホラー映画”と思い込み、僕の見るべき映画リストから除外していたのでした。

ということで、「それってB級映画やん」と鼻で笑った所、一瞬激怒したような表情を浮かべた彼女でしたが、僕より大人でした。「あぁ、そういう人間か」と一瞬で判断され、この物語の素晴らしさを僕に伝えようとはしませんでした(笑)。

それから数年後、レンタルビデオ屋と映画館でアルバイトを掛け持ちし、映画への偏愛を深めていった僕は、この物語への誤解を解き、“軽いラブコメ要素を含んだちょっと不思議な物語”であろう…と、あたりをつけていたのですが、それも全然ちゃいましたね(笑)。
この物語は、僕の偏った思考回路から生み出された想像なんて及びもつかない、素晴らしいおとぎ話でした。

ミッドナイト・イン・パリ|ウディ・アレン

先日観た「アーティスト」は1920年代が物語の舞台でしたが、この「ミッドナイト・イン・パリ」は1920年代に憧れて、その時代に生きたいと願う男の物語です。僕自身、“古き良き時代”というフレーズが好きですし、もっと早く生まれていたら良かったのに、と思う事もあるので主人公の気持ちはよくわかります。

道|フェデリコ・フェリーニ

粗野で乱暴な旅芸人ザンパノ(アンソニー・クイン)と、頭は弱いけれど純粋な心を持つジェルソミーナ(ジュリエッタ・マシーナ)の物語。Wikipediaにはストーリーの概略がありますが、淀川長治さんの解説の方が細部をぼかして書いているので未見の方におすすめです。ただ、テキストが淀川さん口調なので(笑)、若い人には読みにくいかもしれません。

アーティスト|ミシェル・アザナヴィシウス

ポスター

数年前から古い時代のジャズ、というかSweet Hollywaiiansが演奏、もしくは関連する音楽にハマっておりますが、古い映画はずっと前から好きです。古い時代に創られ現代まで残っている物語は、ご都合主義な側面が気になる事もありますが、観客が「こうなって欲しいなー」と思う流れが壊れる事無く進む物語は、安心して楽しむことが出来ます。ハズレが少ない。だからこそ時代を超えて愛されている訳ですが。

この「アーティスト」はそんな古き良き時代の物語を見事に現代に蘇らせていると思います。悪い意味ではなく、いつかどこかで観たような…といった感じで、懐かしい気持ちで自然と微笑んでしまうような素晴らしい物語でした。

ハスラー|ロバート・ロッセン

ビリヤード映画といえば「ハスラー2」の方が広く知られていると思いますが、個人的にはその前日譚である「ハスラー」が大好きです。初めて見たときは9ボール、8ボールのルールしか知らなかったので、ストレートプール(14.1)のルールに「?」となりましたが、そのゲームのシンプルさ(1球1点)、かっこよさ(全てコールショット)、おもしろさ(セーフティ合戦)に興奮しました。そして、軽佻浮薄なトム・クルーズよりも、ポール・ニューマンとジャッキー・グリーソンの渋さにしびれ、物語の重さの違いに驚きました。

お熱いのがお好き|ビリー・ワイルダー

何度も何度も観た作品ですが、数年ぶりに、そして初めて劇場で観ることができました。マリリン・モンローのかわいさや、ジャック・レモンの軽妙な話芸など、観ていてひたすら楽しい作品ですが、今回初めて楽しめた要素に「音楽」がありました。

さや侍|松本人志

松本人志の映画監督デビュー作「大日本人」。周囲の評価はあまり芳しいものではありませんが、僕は嫌いではありません。笑かせてもらいました。ただ、あれは“映画”というよりも長尺のコントだと思っています。テレビではできないことを楽しんでやってみたのかなと。ラストの方でメッセージめいたものを感じましたが、おもしろいと思うことをじっくりと表現している流れの中で出てきたもので、伝えたいことが最初から明確にあったわけではないと思います。

さや侍」も“映画”という(よくわからない)枠にはめてしまうと、「なんやこれ?」となる可能性はあると思います。脚本は粗いし、微妙に空回りしている台詞も多く、ときどき物語の世界からふっと気持ちがそれてしまうことがありました。
それでもこの物語は、松本監督が伝えたいと思いながらも見つけることができなかったメッセージを、見事に引っ張り出すことには成功したようです。松本人志に涙が出るほど笑わされたことは何度もありましたが、まさか感動の涙を流させられるとは思いませんでした。

アパートの鍵貸します|ビリー・ワイルダー

アパートの鍵貸します」ぐらいの名作になると、映画を好きになったらいつか必ず見ることになる作品ですが、僕はこの作品をとある“国際ジャーナリスト”の著作で知りました。学生時代に尊敬していた友人の影響でその方のお話にどっぷり浸り、「豚は死ね!」と思って生きておりました。思い出すたび自分の厚顔無恥っぷりに赤面しつつ笑ってしまいますが、当時は大まじめでしたね。その反動か今では「豚だっていいじゃない。人間だもの」という感じでいいかげんに生きています。

その著作の中でこの物語がお薦めされていた訳ですが、初めて見たときの感想は「確かにいいけど…絶賛する程か?シャーリー・マクレーンは可愛いけど」ってな感じでした。なにしろ「豚は死ね」と思っている人間ですからジャック・レモンの様な生き方がまず理解できないし、認めたくないのです。「ちゃんと自分の仕事をしろ!そんな生き方で…シャーリ・マクレーンと……ずるいぞ!」と思いますよね。でも、どこかでジャック・レモンの生き方にも魅力を感じていた気がします。

そんな訳で好きな作品ではありましたが、その大部分はビリー・ワイルダーの演出や脚本の軽妙な雰囲気に対する感嘆の念であり、物語に深い思い入れはありませんでした。先日「午前十時の映画祭」のおかげで初めて劇場で見ることができたのですが、やはり大きなスクリーンで見ると気持ちが入り込みやすいのか、この物語をほんとに好きになりました。

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