2006-03-21 Tue

今更はまったER

ほんっとにおもしろい、ER。しばらく前にテレビでやってるのを見て「まだやっとんか」という感じでぼけっと見ていたのですが、いつの間にやら引き込まれて何を思ったかシーズン10を一気に見てしまいました。もう終わりだろうと思っていたんですが…まだ続くんですね。それなら最初から見てりゃよかったですよ。というわけで今更ながらファーストシーズンを見ています。

久しくドラマは見ていませんが、日本のドラマでは考えられない演出です。主軸は「ER で起こっていること」だけで、いろんな物語が平行してどんどん進んでいくので「あれ? あの患者さんの話はもう終わり?」みたいに慣れない頃は呆気にとられました。でも多分それが現実に近いんでしょうね。一人の患者さんにつきっきりの病院があったら困ります。ドラマの構成も「実はこうだった」みたいに話をはしょらずそれぞれの状況をきちんと描くので、簡単に誰かの肩を持つことができないあたりがいいですねぇ。あまり好きではないキャラクターが攻められていても「こいつも大変なんだよ!」と弁護してしまうことになります。

しかし人間成長するもんですねぇ…いや、すごい。シーズン8あたりから見始めた僕としては、カーターがもうほんとに頼りで、ひどい状態の患者さんが担ぎ込まれたら「カーターに任せろ」と思ってしまうのですが、なんですか、初期のカーターは(笑)。見た目からして頼りない。ニコニコニコニコして。おぼっちゃん以外の何者でもない。どういう過程を経てあんなに頼りになる先生に成長するのかとても楽しみです。

それにしてもファーストシーズンはなんだかのんびりしてますね。おまけにみんないい人に見えます。なんか優しい。お互いのことをきちんと思いやる優しさがあるというか。シーズン8とかってものすごいギスギスしてるんですけど(笑)。むちゃくちゃ働きにくそう。そういえば環境が随分変わってますね。驚いたのが受付にパソコンがないこと。その他の機材もなんとなく古いし。時代の流れの猛烈な早さを実感できますよ。

現在のキャストはほとんど代わっているみたいですが、カーター以外ではスーザンがいますね。痩せててかわいくて驚きました。今はおばちゃんですもんね。かと思えば名前憶えられないんですが黒人の看護婦さんがえらい太ってます。しかしジョージ・クルーニーはかっこいいなぁ。そらもてますよ。いまでは立派なハリウッドスターで監督までやっちゃってますが、ER のゲスト監督とかしてくれたらおもしろいのに。

ゲスト出演者もすごいですね。ユアン・アクレガーは知ってましたが、ビング・ライムスとか出てます。アラン・アルダとかもしぶいです。現在のキャストもじっくり見直してみると「あ、あいつかぁ」と見た事ある役者多数。この分厚い役者の層もすごい魅力ですね。今から登場が楽しみな人が多数います。しかしなんといっても一番楽しみなのは、タランティーノが監督している第24話「母親」です。

あざといといえばあざとい引っ張り方をしていますが、一つ一つの小さなエピソードがしっかり書かれています。どれもこれも人間の生死に関わることなんで結構見るのに体力使いますが、当然なんですよね。それで。人の生死が描かれているんですから。臓器提供とか延命治療とか、ぼんやりと考えたことしかありませんが、まあいろいろ考えちゃいますね。もちろんドラマに答えを求めるわけではありませんが、そういう思考のスイッチを入れてくれる物語の力を思い出させてくれます。しばらく寝不足になりそうです。

参考サイト

2006-03-21 Tue / Category - Column

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